BOOK(2)

□甘い誘惑、甘い出会い
1ページ/2ページ






どこからか、おいしそうな甘い匂いがする。





ケーキとはちょっとちがうし、クッキーとか
でもない。






じゃあ…なんだろう……。













丸井はさっきから気になっている甘い匂い
の正体を探そうと必死だった。









(この甘い匂いはなんだよ…!
 絶対に食ってやるぜぃ!)











キョロキョロと辺りを見回し
匂いがするほうをたどっていく。











どんっ










「きゃっ!」





「いてっ!」








誰かにぶつかってしまった。







「気をつけろ……」






ぶつかったところをさすりながら
顔をあげてぶつかった人を見ると……







「す…すみません!」








そこには1人の少女がたっていた。









「ほ…本当にごめんなさい!
 お怪我はありませんか…?」








「あ…だ…大丈夫だよぃ!
 俺、丈夫だし…」







と、いいかけてハッとした。








さきほどから追いかけていた匂いは
彼女からしてきたのだった。








「あ…アンタ!名前は!?」






「…へ?私ですか…?えっと…
 竜崎桜乃と申します…」






「竜崎…桜乃…桜乃!」






「は…はい!」









「俺と付き合おうぜ!」















【 甘い誘惑、甘い出会い 】
(いつも出会いは突然)









→あとがき





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ