お題
□誰にでもスキだらけ
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「おさげちゃーん!」
「丸井さん!こんにちは」
あー…もうまたやってるよ……
丸井先輩は一目見ただけで桜乃を
気にいっちゃってそれからああやって
よくお菓子をねだってるんだ
そりゃね。桜乃を気に入ってくれて
すごくいいんだよ?でもさ、桜乃は
俺の彼女だって絶対忘れてるし……
桜乃も桜乃で普通に笑顔振りまいてるし
無防備すぎなんだよ………
「赤也さん?」
「ん?ああ、なんだ?」
「いえ…なんか具合が悪そう
でしたので……」
「大丈夫だよ!おさげちゃん!
バカは風邪ひかないって言うしさ!」
「なっ…丸井先輩!!」
「なんだよぃ。本当のことだろうが」
「あ…あの……2人とも……」
「………もう我慢できねぇ!!!」
いきなり赤也が大声を出した
「丸井先輩!桜乃は俺のなんス!
もう近づかないでください!!」
「なっ…!別にいいだろ!!
おさげちゃんのお菓子おいしいし
いい匂いするし…」
「ダメっス!!!!」
「あ…赤也さん……/////」
桜乃はもう完全にゆでたこ状態だ
「んじゃ。そういうことですんで」
それだけ言い終わると桜乃を連れて
駆けて行った。
「……ったく……」
残った丸井が1人つぶやいて
部活に戻って行った。
「………ったく……
桜乃は無防備すぎなんだよ」
「で…でも…」
「アンタの彼氏は誰だっけ?」
「あ…赤也さんです…////」
「そ。だから他のやつなんか
かまわなくていーの!」
「わ…分かりました……」
赤也は大きく頷いてにかっと
笑って桜乃を抱きしめた。
「あ…赤也さん……////」
「んー…やっぱいい匂いする」
「へ!?」
「丸井先輩とイチャイチャして
俺を放っておいたおしおき。
もう少しこのままでいて」
「…はい…」
【 誰にでもスキだらけ 】
(桜乃は俺のもんだからな!)
2012.01.20
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