女怪盗 見参

□肆話🔫修行と師匠
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次元がよくS&Wを使うからといって、
そこまでお揃いにしようとは思えなかった。



『俺には俺にあった奴が必要だったんだよ』




そう呟いてベレッタを撫でる。




ベレッタM84とベレッタM3032。
通称、チーターとトムキャット……。




シュタイナー「まあ、年がら年中猫みたいなお前にはお似合いだろうよ」




遠くで射撃の練習をしていたシュタイナーがゆっくり戻ってくる。




『どういう意味だ』




シュタイナー「そのまんまだろ?
お前も次元も、猫みたいな雰囲気だし」



麗奈「え、次元は狼じゃない?」




麗奈が割ってはいる。





シュタイナー「だったら、気を許したらワンコみたいにデレデレ甘々になると思うか?」





それは……





麗奈「『ないな』」







即答した瞬間、遠くでルパンの「うひゃひゃひゃひゃひゃ」という笑い声が聞こえてきた。
どうやら聞いていたらしい。







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