赤と黒と時々桃
□B初陣
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翌日…
「敵襲!」
見張りの声に、私は甲板に飛び出した。
まだみんなが揃わない甲板で、悠々と支度する。
と、ちょうどヤソップが甲板に駆けつけた。
『ヤソップ、皆には「最初は手を出すな」って伝えといて(笑)』
ヤソップ「なんでだ?」
『ちょっと…技を試したいのさ(笑)』
ヤソップ「成る程…。だが、無理はすんなよ?」
『分かってる』
皆が見守るなか、私は敵に向かって技…もとい矢を放つ。
『"レイン=アロー"!』
私が放った数十本の矢は、一旦空へ上り、一気に下降。凶器の雨と化した。
次々と敵に当たる矢の雨。ものの数分もしないうちに、生きているのは我等レッドフォース号のクルーだけだった。
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