女怪盗 見参

□弐話🔫宝石と大泥棒@
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……翌朝。

それぞれに割り当てられた部屋で起きた。



皆それぞれルパンfamilyの隣の部屋……。



『(やっぱ警戒されてんな……)』




そんなことを考えながら、ボリボリと頭をかいてベッドから起き上がる。




リビングには五ェ門と雪しかいない。

早朝の修行にでも行ってきたのだろうか。




『……雪、朝食作るから手伝え』



雪「承知」




座禅を組んでいた雪はフッと目を開け、音もなく立ち上がってこちらに来た。



……よく見ると、五ェ門は座禅を組ながらゆっくり船をこいでいる。



『……起こさないように音もなく来たわけか』


雪「ええ。昨日から気を張り詰めているようで……申し訳なく……」



だろうな、とは思った。

五ェ門と次元は人一倍警戒心強いから。










朝食が出来上がると、次々に部屋から顔を出すメンバー。

匂いで五ェ門も起きたようだ。



ちなみに、今朝のメニューはコーンスープにベーコンエッグ、トーストである。

……念のために、五ェ門や雪の分は小さな鍋で味噌汁を作ってはおいた。
そのため、五ェ門、雪だけは味噌汁、ベーコンエッグ、たくあん、白米(二人分のためそんなに要らないから、1合半だけ炊いた)。




『おはよう』

雪「おはようございます、皆さん」


ルパン「しおりちゃんも雪ちゃんもはええなー」



ふああぁ〜……と生欠伸をしながらこちらに来るルパン。ふと朝食が目に入り、目を丸くした。



ルパン「どったの、この豪華な食事?」


『有り合わせのもので作っておいた。腹がすいたなら食べてくれ』


雪「昨日から迷惑をかけてしまっているので、このくらいはさせてください」









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