女怪盗 見参
□弐話🔫宝石と大泥棒@
1ページ/13ページ
……翌朝。
それぞれに割り当てられた部屋で起きた。
皆それぞれルパンfamilyの隣の部屋……。
『(やっぱ警戒されてんな……)』
そんなことを考えながら、ボリボリと頭をかいてベッドから起き上がる。
リビングには五ェ門と雪しかいない。
早朝の修行にでも行ってきたのだろうか。
『……雪、朝食作るから手伝え』
雪「承知」
座禅を組んでいた雪はフッと目を開け、音もなく立ち上がってこちらに来た。
……よく見ると、五ェ門は座禅を組ながらゆっくり船をこいでいる。
『……起こさないように音もなく来たわけか』
雪「ええ。昨日から気を張り詰めているようで……申し訳なく……」
だろうな、とは思った。
五ェ門と次元は人一倍警戒心強いから。
朝食が出来上がると、次々に部屋から顔を出すメンバー。
匂いで五ェ門も起きたようだ。
ちなみに、今朝のメニューはコーンスープにベーコンエッグ、トーストである。
……念のために、五ェ門や雪の分は小さな鍋で味噌汁を作ってはおいた。
そのため、五ェ門、雪だけは味噌汁、ベーコンエッグ、たくあん、白米(二人分のためそんなに要らないから、1合半だけ炊いた)。
『おはよう』
雪「おはようございます、皆さん」
ルパン「しおりちゃんも雪ちゃんもはええなー」
ふああぁ〜……と生欠伸をしながらこちらに来るルパン。ふと朝食が目に入り、目を丸くした。
ルパン「どったの、この豪華な食事?」
『有り合わせのもので作っておいた。腹がすいたなら食べてくれ』
雪「昨日から迷惑をかけてしまっているので、このくらいはさせてください」
→