癒しの巫女
□@ふとした出会い
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子供1「あ!きらさま!(笑)」
子供2「お帰りなさい!(笑)」
『ただいま(笑)
元気にしていたか?小太郎、秀太郎』
秀太郎「当たり前です!」
小太郎「兄ちゃん、寂しがってたくせに(笑)」
秀太郎「小太!////」
『フフッ(笑)
元気ならばそれでいい(笑)
…楓様は?』
小太郎「今なら恐らく家ですよ。犬夜叉も」
『!犬夜叉の封印が解けたのか?』
秀太郎「ええ。かごめさまが解いてしまわれましたが…」
『…。分かった、今すぐ楓様の家に行ってみよう』
小太郎「お気をつけて」
―私の名は桔羅。
三年前、この戦国時代にトリップしてしまった。
私の家系は神社で、私は跡取りの巫女だ。
たまに骨喰いの井戸から現代に帰り、家族に無事を知らせている。
二年前に高校を卒業し、今ははれて自由の身としてこちらに来ている。
『どうせ修行するなら戦国時代でやった方がトクだ』という、祖父に従い、こうしてこちらに来ているのだが…。
『…楓、いるか?』
楓「!…桔羅か。毎度毎度、御姉様の口調で顔を出すなと言うておるのに…」
『すまないな。何分口癖だものだから、抜こうにも抜けんのだ』
楓「やれやれ…」
―口癖だからというのもあるが、何分私は性悪者でな…時たま楓様の姉・桔梗に成り済まして会いに来る。
?「!桔梗!?」
―こやつが犬夜叉か…。森で見た時より顔色が良い…封印が解けたからだろうな。
『生憎だが、私は桔梗ではないぞ?』
犬夜叉「けっ。その憎たらしい顔に胸くそわりぃ匂い…桔梗にそっくりだ!
てめえが桔梗じゃねえなら、証拠を見せやがれ!」
?「ち、ちょっと犬夜叉!
あんた、なんて口のききかたなの!?」
―こやつが…かごめか。ふむ、確かに桔梗そっくりだ。
口のききかたがまだまだだがな。
『よい。昔から恨みをかう事は多々あった。もう慣れている…』
かごめ「…でも楓おばあちゃん、この人が桔梗そっくりだって本当?」
楓「まあな。顔つきから口のききかたまでそっくりじゃ。匂いは分からんが…」
犬夜叉「けっ。かごめと似たような匂いしてんだ!桔梗の匂いと同じ事だぜ…」
かごめ「(確かにあたしの匂いと桔梗の匂いが似てるって言ってはいたけど…)」
『…それで、犬夜叉たちは暫く村にとどまるのか?』
かごめ「あ、うん。あたしが現代に帰ってる間だけ…」
『…成る程な。久々に私も親元に帰るか…』
かごめ「え…この時代の人じゃないの?」
『…二年前に高校を卒業したばかりだが?』
かごめ「え!?
じ、じゃあ…あたしと同じ現代の?」
『そうだ…』
かごめ「じゃあ一緒に行きましょ?(笑)」
『別に構わんぞ』
かごめ「やった!(笑)」
犬夜叉「けっ。さっさと行きやがれ」
かごめ「犬夜叉、あんたねぇ…!」
『仕方あるまい。犬夜叉は桔梗を憎んでいるのだからな…無理もない』
かごめ「だからって、あたしや貴女にふっかけなくても…!
…あ、名前は?あたし、日暮かごめ。中学三年」
『高杉桔羅、20だ…。…別にタメ口で構わないからな?』
かごめ「あ、うん!よろしくね、桔羅ちゃん!(笑)」
『ああ…(微笑)』