Kingdom Hearts-キングダムハーツ- 〜愛の春秋戦国時代〜
□始マリノ章-弐-
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時渡をして、少し経った頃。
私は、目的の時間軸へ辿り着いた。
先ほどの時間軸から言って、ちょうど18年前、か。
私が生まれた頃だな。
歩き始めるとすぐに、ある二人組を見つけた。
政の母、趙姫と呂不韋である。
二人ともまだ若い…。
『…』
随分前。少女時代の趙姫に会っているため、趙姫は私を見つけるとパッと花が咲いたように笑い、駆け寄ってきた。
趙姫「栞じゃない!元気だった?(笑)」
『お主も相変わらず美丈夫よのぅ、趙姫(笑)』
趙姫「やだぁ///
褒めても何も出ないわよ!(笑)」
しばらく談笑していると、チラチラとこちらに視線を投げかける呂不韋…。どうやら、私の存在が気になるようだ。
『趙姫、そういえば…そちらの方は?』
趙姫に問いかければ、ボボッと火のつくように顔を赤くしながら説明してくれた趙姫。
後でこっそり教えてくれたことによれば、なんでも愛する御仁なのだとか…。
『(ど壺にハマったものよ…)』
これからの未来を、知る由もない趙姫は、本当に幸せそうであった。
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