Kingdom Hearts-キングダムハーツ- 〜愛の春秋戦国時代〜

□始マリノ章-弐-
1ページ/9ページ




時渡をして、少し経った頃。
私は、目的の時間軸へ辿り着いた。


先ほどの時間軸から言って、ちょうど18年前、か。
私が生まれた頃だな。





歩き始めるとすぐに、ある二人組を見つけた。







政の母、趙姫と呂不韋である。



二人ともまだ若い…。





『…』




随分前。少女時代の趙姫に会っているため、趙姫は私を見つけるとパッと花が咲いたように笑い、駆け寄ってきた。




趙姫「栞じゃない!元気だった?(笑)」




『お主も相変わらず美丈夫よのぅ、趙姫(笑)』




趙姫「やだぁ///
褒めても何も出ないわよ!(笑)」





しばらく談笑していると、チラチラとこちらに視線を投げかける呂不韋…。どうやら、私の存在が気になるようだ。



『趙姫、そういえば…そちらの方は?』




趙姫に問いかければ、ボボッと火のつくように顔を赤くしながら説明してくれた趙姫。

後でこっそり教えてくれたことによれば、なんでも愛する御仁なのだとか…。




『(ど壺にハマったものよ…)』




これからの未来を、知る由もない趙姫は、本当に幸せそうであった。













次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ