姫KnightとA prank王

□第肆歩☆天国と地獄?!
1ページ/10ページ





…ゾロリ結婚事件からしばらく経った。



今回は、私は居残りである。





『…まだか?』




ししばらく時間がかかることを見越して、私は即席鍋の材料を買って待っていた。
無論、あの事件の後に食べさせるためである。






ふと見ると、ゾロリ達が大きな箱を持ちながらこちらに駆けてきた。





『…手筈通りのようだね』



ゾロリ「まあな!(笑)
早く逃げるぞ!」






また走り出したゾロリの後ろを、ちょこちょこ付いていく…。と、ふと気付くとトンネルのような所にいた。






『(これくらいは平気か…。入り口もでかければ出口もでかい…と)』








そう。これは地獄の恐竜の腹の中だ。
だが、入り口もでかければ、出口もでかい…。そのままの意味で、普通に通り抜けられた。





『(全く…あの悪魔はドジなんだから)』








川辺に着く。
私は火をおこし始めた。
すると、響くゾロリの声…。







ゾロリ「ノシシ!俺様言ったよな?!『右から三番目』って!」




ノシシ「だからオラ、ちゃーんとこっちの手の方から三番目を取ってきただよ」




ゾロリ「ぶぁっかもーん!右は箸を持つ手だろ!それは左!」





イシシ「仕方ないだよ、ゾロリせんせ…。オラたち最近、箸を使う料理食べないくらい、あんまりもの食べてないだ…」





そう。私のへそくり(という名の所持金)があるのだが、ゾロリは絶対にそれを使わせようとしなかった。
そのため、最近は肉まんやあんまん、ピザまん、サンドイッチなどが主な食事だった…。
それに、私にばかり多めに渡すため、彼らはそんなに食べていなかったのだ…。





ゾロリ「そーいやそうだよなー…」





ゾロリはそう呟き、川辺にある大きな石に腰掛けた…。










次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ