Song

□Love Situation
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“〜♪”


「ん…」



朝から携帯のメールの着信で目が覚めた



朝早く誰だよ…




完全に開いてない目でメールを見る





「!?」






そのメールを見て目が完全に覚めた





だって送り主が…






なまえだから






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From なまえ
Sub:無題
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翔ちゃーん
前、映画のチケット持ってるって言ってたよね??

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なまえからのメールを見てテンションが上がる





―――――――――――――――――――――――――――――
To なまえ
Sub:無題
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うん!
持ってるよ

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返事を出せばすぐメールがきた




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From なまえ
Sub:無題
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良かったー!!
その映画観たかったから今日観に行かない??(^^)

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「えぇ!?」




突然 なまえからの誘い




びっくりして携帯を落としそうになる




とりあえず返事をしたらなまえからまたメールがきて“じゃあ、お昼に○○ね!!”って。





なまえと言うのは同じ高校の同級生




ずっと前から好きな訳だけどなかなか好きだって言えず



でもその片想いが案外楽しかったりする






「やべ!!準備しなきゃ!」




何着ていくか悩んであーでもないこーでもない



女子みたいにクローゼットの服をたくさん出しまくる






やっと決まって出発しなきゃ行けない時間になってた




履いていく靴にも迷ってる





玄関を出て走って駅まで走って行く





早くなまえに会いたくて走る





おろしたての気持ちを抱いて 滑り込む電車




座るところもなく入り口に立つことに




走って行く電車の窓の景色は




トキメイテル



きっと自分が今幸せって思ってるから





バッグの中から映画のチケットを取り出して




なまえと言ってはなんだけどデートなんだって実感して




さっきまでのこのチケットが今では




俺にとってあり得ない幸せのチケットに変わった




握りしめたら なまえの笑顔が浮かんでくる





気づけば降りる駅に着きそうだった





また走って待ち合わせ場所まで行けばなまえの後ろ姿




やべ、待たせちゃってる…




「なまえ!!」



俺が名前を呼んだら振り向いて



いつもの柔らかい笑顔のなまえ




その笑顔にいつもドキドキする




『翔ちゃん、おはよー』

「おはよっ、待たせてごめん」

『大丈夫、あたしが早く着いちゃっただけだから』



そう言ってくれるなまえ



『行こ??』

「うん」




隣で笑いながら歩くなまえにやっぱりドキドキしてる





好きなんだって思い知らせる

















『面白かったー!!』


映画も見終わってなまえがご機嫌



『翔ちゃんがまだこのチケット持ってて良かったー、付き合ってくれてありがとね』

「いいよ、俺も観たかったし」

『一緒に観たのが翔ちゃんで良かったよ』






そんなこと言われると俺期待するよ??





なんて言える訳ないけど





『あ、ここ寄りたいんだけどいい??あとあそこも行きたいんだけどねー…』

「なまえが行きたいところに着いてくよ笑」

『ごめん笑 ありがとう』




さっき電車の中で考えてたちっぽけな今日のプラン




使いようもなくなった笑




まぁ、なまえが喜ぶならどこ行ってもいいんだけどさ





いつも誰だって 夢中なんだって




めぐる愛しさ前にして




俺の鼓動が 胸を突き抜け




君の上に降り注ぐ




『翔ちゃんっ』



なまえの買い物に付き合って待ってたら





後ろから呼ばれた




『はいっ』

「??」

『今日付き合ってくれたお礼』




にこって笑って俺に一つのコーヒーをくれた





なまえの優しさ




こっちまで笑顔になる




「ありがとう」





もっとなまえと距離を縮めていきたい









素直な自分をさらけ出して





なまえを愛することを諦めない





始まってく その夢に





少しずつ





チカヅキタイ








Love Situation



End。。。

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