Song

□恋
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翔「…」


雅「…ちゃん、翔ちゃん!!」


翔「わっ!!」



自分の席から外を見てたら後ろから相葉ちゃんに声をかけられた



雅「さっきから帰ろうと思って話かけてんのにー!!」

翔「ごめん!ごめん!!」




俺が謝ってる間に窓の外を見てニヤニヤしてる




雅「翔ちゃん、またなまえのこと見てたでしょ!?」

翔「ばっ!!声がでけぇよ!!」



慌てて相葉ちゃんの口を塞ぐ





なまえは同じクラスのやつで俺の好きな人






さっき校舎の窓から眺めてたのもなまえ。





友達と笑い合うなまえの姿もやっぱりかわいいなって




雅「翔ちゃんってずっとなまえに片想いしてるよねー」

翔「まぁな」

雅 「明日卒業だよ??」

翔「…うん」



そう、明日は卒業式






だから見とれることももうできなくなっちゃうな




今でもなまえの思い出がよみがえってくる





ー"『ねぇ、翔』"

ー"「ん??」"

ー"『あたしちゃんと青春したかったなー』"

ー"「え、しなかったわけ??笑」"

ー"『ううん、彼氏欲しかったなーって』"

ー"「…好きな奴いなかったの??」"

ー"『これがいなかったんだよね笑』"

ー"「…そっ、か」"

ー"『翔は??いなかったの??』"

ー"「……俺もいなかったんだよねー笑」"

ー"『じゃぁ、一緒だね!!』"

ー"「おう!!」"





なんであの時「なまえが好き」って言わなかったんだって





言ってたら俺の運命は変わってたはずだと今でも後悔してる





でもそんな想い通りにならない事が多いのは今に始まったわけではない





翔「俺この3年間なにやってたんだ…」




ただ想い焦がすだけでなにもできない





どうしようもない俺だけどできるなら




なまえの事だけは



神様仏様なんとかなりませんか




翔「なぁ、相葉ちゃん」

雅「んー??」





翔「俺さ、なまえの好きな映画も好きな食べ物も誕生日も全部全部知ってるけど




毎日なまえが何を願って何を思っているのかも結局




大事なとこは何も知らなかった…」



でも



それでもずっと



本当にずっと




好きだから



翔「明日なまえに伝える」




俺がそう言えば相葉ちゃんは肩を組んできた




雅「翔ちゃん青春だねー!!ひゅーひゅー!!」

翔「口で言うなよ笑 ほら行くぞ!!」





きっと


誰よりなまえを想ってるのは



今日も明日も僕だから



ずっと



好きだって事を言わないと



会えなくなる前に 




言えなくなる前に




ねぇ君は














End。。。

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