Arashi

□Mask
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朝、いつもと変わらない青空


そんな青空に腕を突き出し体を伸ばす


そのまま目的地まで走ってく


それは早く君に逢いたいから



毎朝学校行く時、彼女であるなまえと待ち合わせしてる公園



ほら



見えてきた




「なまえーっ!!!」





華奢な背中にダイブし抱きしめる


『雅紀苦しい…』

「ごめんごめん!…ってあれ?」


正面見るといつもとは違う光景





だって、なまえがマスクしてるから




いつも風邪引いても息苦しいからやだって言って



あまりしない




「え!?なんでマスクしてるの!?具合悪い!?大丈夫!!?」

『雅紀いっぺんに喋んないでよ』

「あ、ごめん



…で風邪引いたの?」

『ううん』

「予防?」

『ううん』

「防寒対策?」

『ううん』

「じゃぁなに!?」

『…秘密っ』



そのまま先にスタスタと行ってしまったなまえ



「ちょっ!秘密ってなんで!?てか待ってよー!!」




なまえを追いかけて登校、と


いつもと違う変な朝













学校に着いたら着いたで





話す時、俺の目見てくれなかったり



なんか友達の女子とばっか話してるし





挙げ句にはお昼に…








「なまえっ、お昼食べよ!」

『ごめん、今日友達と食べるね』

「え?なんで?」

『ちょっとね、じゃぁそーゆう事で』




その後なまえたちが出ていった教室には俺の「えぇーー!!!!?」が響いたのは言うまでもない





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