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□カフェラテにお砂糖を。
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-N said-




トイレに行って戻ってきたらリビングには潰れて寝てる翔ちゃんしかいなかった。




もしかしてって思ったらやっぱりベランダに名無しさんの後ろ姿が見えた。





ちょうど煙草も吸いたかったしベランダに出た。





和「付き合いましょうか?」




俺がそう言いながらベランダに出れば少し目を大きくした名無しさん。





名無しさんの隣に行き煙草に火を点けた。







和「変わんないね」



『何が?』




和「翔ちゃんに好きな人できて落ち込むとベランダに出てココア飲むの」




『…………』







こいつ覚えてたのかって顔してる。





そりゃ覚えてるよ。




翔ちゃんを好きになる前、違うやつ好きだった時も翔ちゃんが彼女できた時も必ずベランダでため息つきながらココア飲んでたんだから。




俺のことなめてもらっちゃぁ困る。






『翔ちゃんはさ、』




和「ん?」




『あたしのこと幼なじみとしてしか見てくれてないよね…』





両手に持ってるココアを見つめながらそう呟く名無しさん。





俺はお前のことちゃんと見てるけどね。





幼なじみなんかじゃなくて





好きな奴として。





名無しさんより片想い歴長いよ?




にのちゃんなんて20何年だからね?笑





つまりは物心ついた時から好きなわけよ。






自分でもこんな長く好きでいられるなって思う。けど名無しさんじゃなきゃだめなんだよね。




でも名無しさんは翔ちゃんが好きなわけで。俺のことなんて、それこそ“幼なじみ”としか思ってないと思う。




でも俺はそれでもいいよ。名無しさんが翔ちゃんと付き合ったとしても祝福できるし。





俺は名無しさんが幸せになれるならそれでいいんだよ。名無しさんの幸せは俺の幸せでもあるんだから。






…なんて本人に言ったらめちゃくちゃ引かれそう笑







和「…名無しさん次第でしょ」



『え?』



和「翔ちゃん振り向かせるのもそのままの関係なのも名無しさん次第だと俺は思うけど?」




一言付け足して名無しさんの好きなケーキ屋のクッキーをやったら、さっきの暗い表情が嘘みたいにぱぁっと笑顔になった。




『うわぁ!久しぶりに食べる!』




ありがとうと笑顔で言う名無しさん。





うん、やっぱお前には笑顔が似合ってるよ。





名無しさんが食べてるクッキーを一枚もらった。




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