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□カフェラテにお砂糖を。
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翔ちゃんと和を見送ってからリビングへと戻ると少し散らかってた。




いや、結構か笑




『よし、やりますか!』



そこからスイッチが入って部屋を片付けて至る所掃除して行った。ついでに洗濯もして。




『今日は天気いいなぁ』



カーテンの隙間から日差しが入ってポカポカしてる。



ソファに体を預けると眠気が襲ってくる。



『(あ…寝る)』















ー“「あのさ、2人に言うことあるんだよね」”


ー“「なにさ、急に」


ー“『そうだよ。まさかまた学年トップになったからっていう自慢かー?』”


ー“「ちょっ、俺がいつそんな自慢したんだよ笑」”


ー“「もう何でもいいから早く言ってよ、翔ちゃん」”


ー“「じゃぁ、言うよ?俺ついに彼女が出来ましたー!」”


ー“『え…』”


ー“「…ふぅーん、良かったじゃん」”


ー“「なんだよ!もっと祝ってくれたっていいじゃん!」”


ー“「ヘタレな撫で肩くんにも春が来たかー」”


ー“『ごめん!あたし先生に呼ばれてたんだった!先行くね!』”












ぱち…



目が覚めて頬が濡れていて泣いてることに気づいた。


また懐かしい夢を見たな…



初めて翔ちゃんから“彼女”って言葉を聞いて酷く傷ついた日。



あたしは2人に嘘をついて空いてる教室で泣いてた。



今でもやっぱ忘れられなくて悲しくて泣いちゃうんだなぁ。





『はぁ…だめだな、あたし』




気分転換にとテレビをつければ翔ちゃんと日向ちゃんが揃って出てた。



どうやら今度のドラマの番宣らしい。




2人で笑い合ってるが映る。




ー“俺、好きな人できた”




昨日の言葉を思い出して涙が出た。




『やだ…』




2人がお似合いに見える。




あたしは翔ちゃんの隣何か一生立てなくて




日向ちゃんに敵わないんだと感じてしまう。




あたしと日向ちゃんは違いすぎるから





こんなテレビの一コマだけでそんなこと思っちゃいけないのに。





あたしは翔ちゃんにこの想いを伝える日がくるのかな?





あたしは…何度こんな思いをするんだろうか?







膝を抱えながら涙を流してた

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