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□カフェラテにお砂糖を。
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休日も終わって仕事をしてる時に携帯からLINEを通知するバイブ音が鳴った。




見ると翔ちゃんからで少しドキッとした。





【この間のバスタオル返したいから仕事終わってから会える?】




“会える”って文字にガッツポーズが出そうになるくらい嬉しくなる。



あたしって単純だ、ほんと笑



【いいよー^ ^ タオルはちゃんと洗ってくれたかね?櫻井くん?】



【ちゃんと洗ったわ!笑】




その言葉と共にムキになってるスタンプを送ってきた。それに思わずクスッと笑った。





【あ、どこに向かえばいい?】



【じゃぁ、俺たちの楽屋にいて待ってて!警備員さんにも言っとくから!】




楽屋かぁ。久しぶりに行くなぁ




分かった、の一言とokのスタンプを送った時にひょこっと隣から顔が出てきた。




「何かいいことあった?」




そう聞いてきたのは友達の##NAME3##
高校の時からの付き合いになる子で翔ちゃんのことも和のことも知ってる。あたしが翔ちゃん好きなことももちろん知ってる。



『え?まぁ…』



「当ててあげよう。………櫻井先輩絡みでしょ?」



『へ!?』



「その反応はやっぱりそうだったかぁ笑」




『なんで分かったの?』



「先輩の時はニヤニヤ笑ってて、ニノくんの時は楽しそうに笑ってて、みんなの時は嬉しそうに笑ってるから分かるよーん。何年友達やってると思ってんの笑」



『うわぁ、あたしそんな顔してたんだ…』



「名無しさんは分かりやすいもんねぇ。で、先輩がどうしたの?」




『今日、翔ちゃんと会うんだぁ』




「お!良かったじゃん」




『ってことでもう帰るねー!じゃぁね』




「ほいほい。楽しんで〜」




##NAME3##と話してたらあっという間に定時の時間になってた。




会社を出て翔ちゃん達がいるテレビ局に行く前に近くのお店の化粧室でメイクと髪を直して向かった。




警備員さんに最初眉をひそめられたけど名前を言えばひそめた眉は緩やかになった。




翔ちゃんは警備員さんに何て言ったんだ…笑





謎を残したまま嵐の楽屋へと向かう。




実際みんなに会うのはすごく久々だからちょっと緊張してしまう。




でもきっと会ってしまえばそれも忘れてしまう。




どこだっけ?と思いながらキョロキョロしてると聞き慣れた声が後ろから聞こえた。




「あれ?名無しさんちゃん?」



『潤くん!』




振り向けば潤くんがいた。あたしが向かうのと同時に潤くんもあたしの方に来てくれた。




「久しぶりだね。元気だった?」



『元気元気!潤くんも元気だった?』



「うん。ニノと翔くん?」



『そう!でも今日は翔ちゃんに用なの』



「そっか、案内するよ」



『助かる〜』



「名無しさんちゃん昔から方向音痴だよね笑」



『それを言わないでよ〜笑』




ほんとここで潤くんと会って良かった。
そうじゃなかったら多分まだ迷ってた笑




潤くんに連れられ楽屋へと行く。



潤「お客さんだよー」



雅「えー!誰々?」



『あたしでーす』




ひょこっと顔を出せばみんな驚きながらも笑顔になってた。




雅「あ!名無しさんじゃん!」



『お久しぶり〜』



和「今日来る予定あったっけ?」



『この間翔ちゃんにバスタオル貸したでしょ?それ貰いにきたの』



和「なるほどね」




通りでメイク濃いわけだ、って付け足された。



和「気合い入ってんね」



『気合い入ってないもん!』




いや、気合いは入ってるか。仕事メイクの上からちょい足してたし。





潤「翔くんそろそろ戻ってくると思うから」



『うん、あ。ちょっとお手洗い行ってくる』



和「一人で大丈夫?笑」



『大丈夫だから!』




和に子供扱いされてムスッとしながらお手洗いに向かう。



適当に向かえば着くだろうっと思って歩いてると翔ちゃんの声が聞こえた。



驚かそうって決めてゆっくり近づいた時だった。




日向ちゃんの姿が見えた。




2人で笑いあってる姿がすごくお似合いだった。




あたしはそんな光景を、現実と言うものを目の当たりにして動けずにいた。




『(どうしよう…)』




そう考えてたら肩にポンっと誰かが手を置いた。




和「なにやってんの」



『和…!』



和「本当に迷ってんのかと思ったら、あっちゃー。」



『和、あたし…』



和「ん。とりあえず戻ろ」




そう言ってあたしの手を取り2人でその場から離れた。





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