Song

□片想い
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いつも朝廊下を歩けば前を見ると君がいる





今日は相葉くんと一緒みたい




「智くんおっはよー!!」

「あ、相葉ちゃんおはよー」

「ねぇ宿題やった!?」

「やってねぇや」

「やっぱね!智くんはやってないと思ったつって!!」

「それひどくね?笑」






笑ってる君と不意に目があって




照れちゃうあたしはすぐそらしてしまう









瞳があうたび





声を聞くたび




愛しくなる




君しか…智くんしか見えないよ





智くんとは同じクラスで一緒になって


人見知りのあたしに話しかけてくれる優しい人




そんな智くんを好きになったの





けどね





“好き”




なんて言えない…





智くんは人気だからあたしみたいな目立たない子が言えるわけがない




“好き”だけど苦しい






誰かを見る横顔は



振り向かない




振り向かせたいよ…






今もただ智くんを想う事しかできない




胸の奥がぎゅっと締め付けられる






「なまえちゃん、おはよう」





こっちを振り向いていつもの綺麗な笑顔だった





『おはよう』





緊張して上手く笑えたかな?





全身の体温が上がってくる







意識するたび




智くんの顔見れずに





困らせちゃう




嫌われちゃう





「なまえちゃん」

『ん?』

「当たりそうになったら起こしてくれない?」



教室に入り授業になった瞬間隣のあたしにそう一言言ってすぐに眠りについた智くん




君の寝顔見ながらいろいろ思うの


このまま好きだなんてすぐに言えたら



もしも二人で寄り添いあってキスしたら、なんて…



叶わないのに


叶わないのに…



ため息一つがあたしの周りに広がる





智くんに恋していいですか?



あたしじゃダメなのかな?



智くんみたいにキラキラしてないし、



きっと付き合い出しても



周りから見れば不釣り合いに見えるかもしれない



でもね?


どうしようもないくらい想い止まらないの


自分でも止められないぐらい…




気づけば智くんの列に当てられる順番がきてた




『智くん、そろそろ当たるよ』

「んぁ?本当だ、なまえちゃんありがとう」


ふにゃりと柔らかく微笑む



あぁ このままずっとずっと一緒にいられたらいいのに…




どこにいたって 誰といたって


智くんの事気になっちゃって 離れなくなって



お願い 勇気をください



智くんに会って景色だって輝いて見えるの





学校帰り、また相葉くんと帰る姿を後ろから見てた



楽しそうに話してる時、智くんが後ろを振り向いた



「なまえちゃん、また明日」



あたしに向けられたその一言がすごく嬉しかった



また明日、君と一緒に過ごせるから



『うん、また明日』




本気なんです、本気で好きなんです











想い



End。。。

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