ピエロと電脳世界
□10 昔ばなしをしよう
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「やっぱりインターネットは面白いね兄さん!!」
『そうか?ならよかった』
ただ今兄さんとネット徘徊中ww
思ったんだけどさ、これって兄さんとデートってことになるのかな?
うわぁなんか嬉しいなぁ!!兄さんとデート!!
・・・・・・・・・でも待てよ?
兄弟どうしで結婚は出来ないっておじいさん言ってたよね?
兄弟で愛し合うのはきんしんそーかんっていうんだって言ってた。
きんしんそーかんってなんだ?
「ねぇ兄さん、」
『どうした?カンナ』
「“きんしんそーかん”ってなに?」
『買uフッ?!』
頭に浮かんだ疑問を投げかけたら、兄さんは噴出してその場でつまずいた。
「どうしたの?」
『い、いや。何でもない・・・・じゃなくてカンナ!!そんな言葉どこで聞いた?!!』
「どこって、おじいさんがこの間言ってたよ?」
『あのクソジジィ!!カンナに変な言葉覚えさせやがって・・・・・・・・!!!!』
兄さんはなぜかとても怒っていた。
『カンナ、その言葉は忘れろ。二度と思い出すんじゃないぞ』
「え?あ、うん・・・・・・・」
何故かすごい剣幕の兄さんに促されてつい頷いちゃったけど、あれって結局どーいういみなの?
『(近親相姦だと?!なぜそんな言葉を純粋なカンナに言ったんだあのジジィ!!あれか?俺に対する中てつけか?!いつも俺のがカンナと遊べるからって妬いてんのか!!今度仕事の書類のプログラム全部消去してやる!!)』
「兄さん大丈夫?」
『っ、あぁ。大丈夫だ』
「そう?ならさ、ちょっとあの“タンバ工場のサーバー”って所にはいってみてくれない?」
『タンバ工場?あそこは廃棄工場だぞ?面白いものは無いと思うが』
「いや、なんかね?面白いものじゃなくて、なんか気になるんだよ」
『じゃあ少しだけだぞ?』
「うん、兄さんありがとう!!」
なんとなく。本当にただの勘だけど、なぜかあのサーバーが気になる。
兄さんに頼んで入ってもらうことに。
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