ピエロと電脳世界
□10 昔ばなしをしよう
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わたしの勘って昔からよくあたるんだ。だから今回も何かあると思ったの。
タンバ工場のサーバーに入ると、何故だか傷だらけで今にもデリートしてしまいそうなノーマルナビの女の子を見つけた。
やっぱりわたしの勘はよくあたる。
「兄さん!」
『あぁ!』
わたしの言いたい事を兄さんはわかってくれたみたいで、倒れている女の子のナビに走っていった
『おい!大丈夫か?!』
『・・・・・・・・・・・・・・』
『自我プログラムが中途半端にデリートしかかってる・・・このままだとデリートしちまう!カンナ!!このナビをつれてプラグアウトだ!!』
「わかった!!」
兄さんは女の子を抱えてプラグアウト。
その間私は女の子ナビを修復するためのプログラムとパッチを開く。
「兄さん、その子こっちに移して!!」
兄さんに、ナビをわたしのパソコンに移してもらう。
それからはもう時間との勝負。
間に合わなければこの子はデリートしてしまう。
しかしそこはわたしと兄さんの連携プレーの見せ所!
私達2人が連携すれば時間なんて敵じゃないわ。
「これでひとまず大丈夫かな?」
『そうだな。よくがんばったなカンナ!!えらいぞ!』
「えへへ〜(´艸`)」
兄さんは実体化してわたしの頭を撫でてくれる。
『よし、このナビが起きるまで待つ間に昼飯にしようか』
「わ〜い!!今日のご飯はなぁに?」
『昼はオムライスにしようと思ってるよ』
「オムライス〜♪兄さんの作るオムライス好き!!」
『そ、そうか?(照)』
「うん!!兄さんの作ったものはみーんな大好き!!」
『ありがとうカンナ!!そういってくれると作り甲斐があるよ!!』
あの子が起きるまでしばらく時間がある。
その間に兄さん特性のオムライス、いただきま〜す!!!
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