ＭＡＧＩ- -
□目覚め
1ﾍﾟｰｼﾞ/5ﾍﾟｰｼﾞ
……なんだろうか。
僕は今、包まれている気がする。
とてもあたたかい、優しい、何かに
その、未知なるものに、体を、預けていた。
そんな知らないものだろうけど、
とても、安心できたから。
「やぁ、……ソラ、よく来てくれたね」
そんな時、ある声が聞こえた。
……誰……？
そんな率直な疑問を確かめるために、今まで閉じていた瞳を開けてみた。
っ、まぶしい……
真っ先に飛び込んできたのは、まばゆい、光。
……僕は、この光に……いや、
この、鳥のようなものに守られている……
よくわからなかったけど、なぜかそう確信できた。
そんな、眩しい光の中から見えてきたのは……
……青い、巨人……？
…………思わず目を見開く、
驚きの声しか出なくなる。
「……君は、誰？」
「……俺？……そうだな、ウーゴだよ」
ウーゴ……。
そう心の中でつぶやく
青い巨人の、彼は、ウーゴ……
「……うん、それで、、、ウーゴ（？）、僕はこれから、どうなるの？」
ずっと疑問に思っていた、
僕はこれからどうなるのか、
というか、ここにいる以前のことも、ほとんどわからない。
そして、この場所も。
なにもかも、わからないことだらけ、
僕は……？どうなる……？
「……君には、ある世界へ行ってもらうよ。
その世界の闇を払ってもらうためにも、君が必要なんだ」
彼は、依然と真剣な顔で、そう答える。