MAGI- -
□シンドリアにて
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それから、八人称とともに王宮の前に集まった俺たち、
だが……
全く、何もない。
いや、何も起こらないというのはいいことなんだが……。
なんというか、拍子抜け、だな……。
いや、最初のうちはあれやこれやと警戒していたさ!!
だが……
随分と時間がたつ。
正直言おう、暇だ!!
しかし、こうしていても埒が明かまい!!
「誰か、その結界を破ったというのを見た者はいないか?」
聞き込み調査だ!!
こうなれば!!
「……結界を破ったのかは分かんないすけど、なんか落ちるのは、みたっす……」
「!!それなら、そこへマスルール、ジャーファルいってきてくれ!!」
「了解」
「わかりました」
その言葉とともに、二人は颯爽と消えて行った。
「……いいんですか王、私たちも行かなくて……結界を破れる人なら……」
そう聞くヤムライハの気持ちもわかる、だが
「あの二人はそんな軟じゃないだろう。
それに、あれが囮で奇襲でもしかけられたら困るからな」
それを聞いた周りの空気が張りつめたような気がした。
……まぁ、本当にくなんてことは俺にはわからないがな!!
そうも思うが、本当に来たときに、何もしてないりいいからな。
シンドリアを、この国を守るためにも。