MAGI- -

□ルフに愛されし少年
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そんな不安な思いを抱えて走っていったところには……



……見たこともないような光景が広がっていた。


なんですか、これ……!?





ここに、探していたシンがいたのに、気づいたものの、次の瞬間にはもうあることに、気が向いていた。









たくさんのルフがあの少年を、守るように、ふわりと覆い尽くして、包み込んでいた。


それは、その少年の体さえ見えなくなるくらいに、すごい数で、





私の目に見えている時点でもすごい量だと……



まばゆいくらいに輝くルフは、とても眩しかった……。






……あぁ、あの時、少年と会ったとき思ったのは、


彼が、とてもまばゆいくらい、純粋だと、


汚れのない人だと、思っていたからなんでしょう……。












半分、その光景に放心しながらも、その光景から、目が離せなかった。








……


それからしばらく経って、ルフが私の目に見えなくなって、光もどんどん消えて行った。



そして、そこに残ったのは、あの少年、


だが、その少年には、遠くにいる私から見てもわかるように、昨日とは、違っていた。







あんなに傷ついていた服が、体が、もう、最初から何もなかったかのように、

ふさがって、治っていた。





……これも、先ほどのルフがしたことなんでしょうか……


それほど、この少年はルフに愛されてる……

と、いうことなのか……






そんな風に私が思っているそばで、シンが密かに笑っていることなんか、気にも留めていなかった。

……八人称も、巻き込んで。



(なぁなぁ!!マスルール!!ジャーファルが驚いてるぞ!)

(……はぁ、そうっすね……)


(だろだろ!!これで、ジャーファル君も信じたに違いないさ!!)


(……はぁ)
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