MAGI- -

□ルフに愛されし少年
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「なぁ!!ジャーファルもよくわかったろ!!

この子に何の害がないということも!!
むしろ逆だ!ルフに愛されているんだよ!!」


彼、私たちの王であるシンはもう、興奮しきった様子で、身振り手振りを付けながら、

私の目の前で、力説していた。



「そうですよ!!あの子は相当なルフをもっています!!

……これは、楽しみだわ……!!」






……はぁ……。

こんな風になったシンはもう、止めようがないことを私は知っている……。




……こうなった以上、どうしようもないですね……。






それに、確かにさっきのことで、、シンのいっていることはよく説明がつきますしね……。









はぁ……


そして、なんでヤムライハはもう、自分の弟子にする気満々なんですか……






そして、シャルルカンやヤムライハなど、もう全員興味津々といった様子でこっちを見ないでください……。



……というか、私以外はもう、真の意見に賛成なんですか……。










……これは、もう賛成しざる得ない、というか……

しなければなりませんね……






「……わかりました。
ただ、」




そんな私の一言に、シンもヤムライハなども一気に目を輝かせていた。




「ただ。彼をただでここに住ませるわけにはいかない、それはわかっていますよね?」



目覚めて、ここにいるとなった場合、

ただでここに住んでもらうわけにはいきません。




ここにはたくさんの難民をうけいれるかわりに、
シンが作り上げたこの国をさせるようになってもらわないといけません。




そうじゃないと、ここはやっていけなくなりますしね。





「あぁ!!それはよくわかっているさ!!
彼もここにいてくれるといったならば、力になってもらうつもりだ!!」



「……では、決まりですね」






シンにはいろいろと考えていることがあるんでしょうね……。

ただ、今はそれにはつけ込みませんが。
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