人間だもの
□旧校舎へ行って参ります
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洋子「あ、那月。おかえりー」
『ただいま、洋子姉さん』
学校が終わってから、旧校舎へ行く時間にまだ余裕があるため俺は一度家へ帰宅した
ボロボロのアパートの一室前にいる、誰もが目を引くだろう美人が俺の保護者代わりの
椎野洋子(シイノヨウコ)
今は亡き、母さんの高校の後輩だったらしい
『今日、夜に少し出てくるね』
洋子「ん、了解・・・って言っても、あたしどうせいないからね〜
あ、襲われないように気を付けてね?(色んな意味を含む)」
洋子姉さんはこの年で(失礼)現役バリバリのキャバ嬢をしている
俺が小学校中学年位までは、家で何やらパソコンを使った仕事をしていたが
それでは生計が立てられないってので、方向転換
洋子姉さんには、本当悪いことをしてしまったと思う
『うん。大丈夫だよ』
それなのに、いつも優しい
彼女が一緒ならば、俺は何にも捕らわれず生きていけるような気がする
洋子「クスクス・・・いってきます」
『行ってらっしゃい』
お互い、見えなくなる所まで手を振った
そして、俺は家中へ入った