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□愛しいあの子を奪い合う10題[ダイヤのA](沢村総受け)
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「てか!!俺男だし!痴漢なんかに狙われねぇし!!」
「何言ってんだよ。お前みたいな小柄で可愛い奴が一人で夜道なんか歩いてたら襲って下さいって言ってるようなもんだろ」
「そんなんお前だけだ!!」

一通り事情を聞いたあと、またギャーギャーと言い合いを始めている二人を尻目に、降谷は少し考える。

確かに御幸の言う通り、正直降谷も沢村一人で行かせる事にはあまり賛成出来ない。
何故なら降谷も沢村が可愛いと思っているため、沢村が心配だからだ。

だが、この様子を見る限り沢村が諦めるとも思えない。
そこで降谷が思い付いた事は、



「沢村、じゃあ僕も一緒に行くよ」



そう言うと沢村は「へっ!?」と少し間抜けな声を出して、御幸は驚いたように目を見開いた。

「だって御幸先輩は沢村が一人で行くことが反対なんですよね?だったら僕がついて行けば何の問題もないじゃないですか」
「なるほど!!ナイスアイディアだ降谷!!」
「えっ、ちょっ、沢村」
「じゃあ行こっか」
「おぅ!!じゃあなバカ御幸!!」

そう言って沢村が踵を返すと、御幸が悔しそうな顔をしたのを見て、降谷はバレないように少し笑った。





口喧嘩は災いの元
(「自業自得ですね、御幸先輩」)




●後書き●

・なんか毎回降谷はなんやかんやでいい思いしてる気がします←
・御幸はこんな感じの扱いが書きやすいです(笑)
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