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□愛しいあの子を奪い合う10題[ダイヤのA](沢村総受け)
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「あ…」
「ん?どうしたの降谷くん」

次の授業が移動教室である降谷と春市は、目的の教室に行くために廊下を歩いていた。
すると突然降谷が声を出して動きを止めたため、春市は怪訝に思い声をかけた。
すると降谷が目線の方に指を指したので、春市はその方向を見る。

そこには、同じく移動教室なのであろう沢村が、クラスメイトと一緒に歩いていた。

春市が気付くと同時に、降谷が速足で沢村の元へと歩いていった。

「え、ちょっ降谷くん!?」
「……沢村」
「ん?お、降谷!お前も移動教室か?」

春市の声を無視し、そのまま降谷は後ろから沢村に話しかけると、沢村は振り向いて笑顔で降谷にそう聞いた。
それに降谷は嬉しそうなオーラを出しながらこくんっと頷く。

「会えて、嬉しい」
「お?そ、そうか?」
「うん」
「なっ何か照れるな…」


「降谷くん、栄純くん!!」


「!」
「わ、春っち!」

春市はそんな二人の間に割って入ると、少し慌てた様子で言った。

「もうすぐ授業始まっちゃうよ!僕達は近いけど、栄純くんは急がなくて大丈夫?」
「あっ!!やべ、じゃあ俺行くな!!」

春市のその言葉に、沢村も慌てて走り出すと、降谷は眉間にシワをよせて嫌そうに春市を見て、春市はそれにニコッ、と笑って応じた。





恋路のお邪魔
(「……今のわざとでしょ小湊」)
(「さぁ?何の事かな」)




●後書き●

・春っち腹黒説降臨www←
・沢村受けでは降谷は意外に押せ押せで、春っちはそんな降谷をやんわりと牽制してるっていうのに萌えます。
・というか1年生トリオって可愛くないですか?(笑)
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