「trick or treat!」


「……ついに頭イかれちゃったわけ?円子」


「違うっちゅうの!今日10月31日はハロウィン!だからお菓子くれなきゃいたずらするぞ☆」


「☆とかつけるな気持ち悪っ。お菓子かぁ…普段は持ち歩かないな」


「ならイタズラ決定だねっちゅう話!いただきまーモガッ!

「馬鹿め、私は“普段は”持ち歩かないとは言ったが持ってないとは言ってない。今日はたまたま喉の調子が良くなかったからのど飴持ってたの、残念でした」


「イタズラできなかったのは悔しいけどせめて包み紙ごと口ん中突っ込むのはやめてくんないかな?ちょっち舌切っちゃったっちゅうの」


「ふん、私にふざけたことしようとするからだ馬鹿円子。峨王に踏み潰されちゃえ」


「いや…そんな死に方は却下だよっちゅう話」


「誰も円子令司なんかに意見求めてません。………そうだ円子」


「何?」


「trick or treat」


「ん、ちょっち待ってね。確かポケットにチュッパ(コーラ味)が入って……









………ない」


「あらぁ〜入ってないんですか〜。それじゃあしょうがないいたずら決定!

ててれてってて〜♪はい、万能ハサミ〜♪」


「………もしかしてもしかしなくともいつものパターン来ちゃった?」


「このハサミはすごいよ〜、何でも切れちゃう!紙や手で開けられなかったポテチの袋はもちろん人の絆まで断ち切れちゃうんだよ〜すごくね?」


「怖っ!!最後の怖っ!ってかちょいと待って!前髪は勘弁!折角また伸びてきたのに……キャアアアア!











trick or treat!!
(円子悲鳴女みたい!キモイ!)(不可抗力だよっちゅうの!)









[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ