捧げもの&頂きもの5

□メイド総悟挿絵
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総悟が上半身を起こす。そして全裸にケットを巻きつけた格好で体育座りのように膝を曲げてその膝の上に顔を載せて俺をみた。

「人を馬鹿にするようなこと言うくせに…俺ばっか見てやがるし」
バレバレだったか…

「裏口でゴミだらけになってぶっ倒れているアンタにはキュンと来たねえ…」
「このドエス野郎め」

なんだ。なんだ。じゃああのツンツンした感じの悪い態度は照れ隠しだったのか?
そう言うとにっと笑う小悪魔めいた表情。情事の後の朱に濡れた目元がたまらなく色っぽい。

「いや、アレは俺の愛情表現でさ」
わかるかああああああ!

「ほら、足も拭いてくだせえ」
偉そうに俺にすっとケットの間から細い足を出してきた。

俺は恭しく総悟の足を手に乗せてその甲にキスを落とす。

「ちょ…」
慌てた総悟の足首をしっかり掴んで、総悟の足指にもしゃぶりついた。

「あ、やめなせえよ…汚ねえ!」
「汚くねえよ」
「だって…」
「好きだ。総悟」

好きだ。好きだ。
こんなに人に囚われたことはねえ。俺の総悟。

なんで好きなのかいろいろ考えてみたこともあるが…もうわからねえ。
ただこんなに愛しいと、その気持ちだけはわかる。天使でも悪魔でも売女でも初心な箱入りでもなんでもいい。


思いをこめて足にキスを落とす。



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