It's impossible!!√O

□are you ready ?
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『(けっこう暗いな)』
おはようございますでしょうか、こんにちはでしょうか、はたまたこんばんはでしょうか!
ふう、一息で言い切ったよわたし。
て言ったってこれ心の声だから噛むこともなければ一息とかもぶっちゃけ関係ないけど。
ここでは本当の意味でずっとわたしのターン!
いやはや、裟婆はやっぱいいねえ。
仕事は仕事でプライベートと使い分けるべきだわ。
まあ、読みたい漫画は読めたし、よしとしますか!
……うん?安定のぼっち充ですが?
ぼっちが悪いとは思いませんからね!
ぼっちがなんぼのもんじゃ!ふはは!
てか仕事が仕事なんでね。集団行動ばっかなんで。プライベートぐらいならぼっち謳歌してもいいでしょ、別に。
ま、正直なとこ、集団で居たって個人の集まりであることに変わりはないし、わたしはわたしのやりたいようにするしね!
それ考えたら普段からぼっちだわふはははは。
……ふう。
やっぱ久々のお出かけ、……って言ったって高々一週間ぶりだけど、外出だったからテンションたけえな。
このテンションで帰ったら流石に気違い認定されちゃうか。
ちょっとそれは困るな。いや、独り言言ったり一人で笑ってる現時点でアウトだろうけど。思い出し笑いだよ、そんな見んなって照れるだろが。
てか既にマジキチ扱いされてたわ辛い。嘘だけど。笑ってやるわふはははは。
ちなみに今から帰ります。お腹空いた。
買い食いはしないよ!部屋にカプメン買い込んであるから!
『(さっさと帰ーえろっと)』
わたしはこの時、まだ本当に何も知らなかった。





少し経つと前から雨も降っていないのに傘をさした人が向かって歩いて来るのが見えた。
おいおい、日傘っつうのは日が出てる時にさすんだぜ?
すれ違う時にちら見……って言ってる時って大体ガン見だよね、してみるとその人は黒いコートを羽織って、フードまでしていた。
だから日除けは日が出てる時にやらねえと意味ねえっつの。
『(……何あの人。フードとかローブとかどこの厨二だよ……ド○キ調達かな。ハ○ー・○ッターファンの方ですか?ユニ○じゃねえんだぞここは)』
やっべえこうして見ると伏せ字多いなおい。
いや、気にしないでおこう。面倒だ。
不審者以外の何者でもないその人を放っておいて信号待ちをする。
青に変わったのを見て、帰路を急ごうと進んだ瞬間、……何と表現しようかな、突然わたしの視界がぐらりと傾き、歪んだ。
『(……ん……?)』
何が起こったのかわからないまま、力の入らない全身が崩れ落ちるのを感じながら射し込んだ眩しい光に目を瞑ったわたしの視界に次に映ったのは青が眩しい空だった。
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