It's impossible!!√O

□rebellion
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家事は鬼鮫にあらかた教えられていたので大体大丈夫だった。
「そういえばさあ」
『はい?』
「來ちゃん、小さいよねえ……洗濯物大変でしょ?」
『あははは……手伝って頂いているので全然楽になりました。ありがとうございます』
「堅いなあ」
『(警戒してること、バレてないよな……?うまく笑えているとは思いたいが)……これで終わりなので少し休憩します。エリカさんもいかがですか?』
「おやつ食べようっと」
『お茶入れてきますね』
「ありがとー」
けっ、背が低くって悪かったなちくしょうが。
推定身長約160cm、淡い桃色の髪を靡かせる色白美肌な綺麗系お姉さん。
何故ここにいるんだろうな?何か目的はあるのだろうが一切意図が見えないところが胡散臭いと感じるのか。
とか内心思いながら麦茶を入れたコップをおく。
「ありがとー」
『いえ。何か面白い番組でもやってます?』
「ううん。あ、そういえばさあ」
『はい?』
「……でも、こんなこと言っていいのかな……」
『話したくなければ話さなくてもいいと思います』
「あっそ。じゃあ話さなーい」
『左様にございますか』
「……」
カチ、コチ。
「……」
『……(ズズー』
カチ、コチ。
「……」
『……(ふはぁ』
「……やっぱり聞いてくれる?」
『どうぞ』
「うん……あのね。……飛段とデイダラがさ……來ちゃんのこと……嫌だって……信用できないって……言ってて……」
『左様にございまするか』
「……あれ、怒んないの?」
『いえ、別に。どう言われようが構いませんし……興味ないですから。しかし、嫌われてしまいましたか……あぁ、それは残念ですね(……そもそもそんなことに怒りなんざ、とうに抱くことすら、もう、わたしには……)……ただ』
「うん?」
『陰で言われるのだけはどうにも……面と向かって言ってもらえるなら直しようがあるのですが……どうにもならないじゃないですか』
「わたしは堂々と言われるよりは全然……陰で言われる方がいいけどなあ」
『まあ一個人の意見なので個人差があることでしょう(ズズー』
わたしはお茶を啜りながら渦巻くどす黒い感情に目を静かに伏せた。
そんな程度だったか、という怒りにも近い失望はわたしが抱くべきではないが……。
そんな二人の会話をドアの裏で聞いていたオビトは……
「(來と話がしたかったんだがな……どうにも入っていけそうにない雰囲気みたいだな。あとにするか)」
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