shadow in the dark


□仲間入り
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(わたしは誰の近くに居たいのかな…)
ヴァンパイアは初めて吸った人と同じ時を生きることを凛音は知っていた。
だからこそ凛音にとっては
《初めて血を吸わせてもらう人》=《自分にとって大切な自分が近くに居たい人》
ということが頭の中にあった。
(おそらく…この世界に来たということに大きな意味があるんだと思うが…)
考えながら周りを見る。
痛「という訳で新しい仲間になった凛音だ!みんなよろしくな!!」
泥「リーダー、サソリの旦那と同じようにチャクラ糸使って人形動かしてるだけじゃねーか、うん」
蠍「いつの間にそんな冗談言えるくらい頭のレベル上がったんだ?」
飛「ゲハハハッ!おもしれー!」
『…誰が人形だ』
全ての物を飲み込むような闇のように真っ黒で真っ直ぐな髪から覗く、同じように真っ黒な瞳が三人を見ていた。
蠍「…え」
泥「人形が…喋った…?!」
『人形じゃない…』
そうとう人形呼ばわりが気に入らなかったらしい凛音に思わず
飛「…すんませんでした」
((((((((((飛段が謝った!)))))))))))
帯(でもな〜…)
オビトは仮面の奥から凛音を見る。
白くて陶器のような肌、倦怠感を浮かべた大きな瞳、長い睫毛、小さな鼻と口、相変わらずの退屈そうで最低限動かない表情…。
どこをとっても人形のように整っている。
帯(普通は人形だと思うよな…)
泥「だって整い過ぎだし…小さいし…うん…」
『小さいは余計だろ。それに…こう見えてわたしは16歳だぞ』
「「「「「「「「「16?!」」」」」」」」
驚いた理由はとても16歳には見えない身長だからだ。
蠍「いや、小さすぎだろ!?」
『…この世界に来たら縮んだのだ』
鼬「ちなみに何pだった?」
『…151』
今の凛音の身長は約145。
飛「ほとんど変わらねーじゃねーか」
『わたしにとってはだいぶ変わる』
痛「部屋は本人の希望で一人だけ書庫の隣だ」
角「…確か大蛇丸の部屋だったな」
『…大蛇丸?』
絶「前にいたメンバーだよ」
「遭ッタラ目ガ腐ルゾ」
『ふ〜ん…?』
小「それにしても何であんな部屋をとっちゃったの?」
『本が好きなんだ』
「「「「「「「「「へ〜…」」」」」」」」
軽い自己紹介の後に凛音の荷物らしく、そばに落ちていた鞄を手に部屋へ行った。
ガチャ
『…でか』
机とイス、ベッド、タンスしかないからか無駄に広く感じる。
鞄をベッドの横に置き、中を見る。
『…!!』
中には忍具や武器、黒いパーカーが入っていた。
しかしそれ以外に自分が気に入っているゴシック風のドレスと傘もあった。
それをタンスに入れ、傘をドアのちかくに置き、忍具や武器はベッドの足元に置いておいた。
『…そろそろ戻るか』
ちょこちょことリビングに向かった。
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