shadow in the dark


□修行
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『…今日から2時間、修行する』
痛「うん、それで?」
『リーダーに言っておいただけだ。じゃあな』
ガチャ、パタン。
朝ご飯の後すぐにペインの部屋に来てそんなことを言ったかと思うとさっさと凛音は行ってしまった。
痛「修行か…俺もやってたな…」
遠い目をして呟くペインだったが…
痛「…ん?(そういえばアイツ…修行の仕方知ってたっけ?っていうか周り歩いた時ってあったっけ?)」
つまり…
痛「凛音を連れ戻さないといけないじゃん!」
慌てて部屋を出るがもういなかった。
痛「ゼツ!どこだ、早く出て来い!これリーダー命令だから!早く!」
絶「五月蠅いな〜…」
「何ダ?」
痛「急いで全員集めてくれ!凛音が迷子になる!」
絶「「は/ハ?!」」
いきなりの迷子宣言に驚きながらも
絶「わかった!」
「トリアエズ急グゾ!」





5分後
鳶「凛音が迷子?!」
帯(おい、この野郎、何で外に出したんだ!?)
オビト(黒幕)の殺気がこもった視線にペイン(表だけのリーダー)が身震いする。
痛(すんませんでした、本当に反省してます)
泥「おま…リーダー、何でちゃんと見てねーんだよ、うん!?」
痛「今お前って言いかけただろ!?何だ、リーダーに向かって!」
蠍「とにかく急ぐぞ!」





-その頃-
『…疲れた』
ギラギラと真上に輝く太陽の光を避ける為に木陰に移動すると
(眠い…ちょっとだけ寝よ)
木にもたれかかって本物の人形のように寝てしまった。





ガサガサ
大「それにしても暑いわね〜溶けそうよ…」
如何にも悪役っぽいネチネチした声を発しているのはお前の化粧が剥がれないのが不思議だ、とツッコミたくなる位の厚化粧の大蛇丸だ。
兜「本当ですね〜…」
こっちは割と普通の銀髪眼鏡君のカブトだ。
兜「全く…どうしてこんなに暑いんだか…ん?大蛇丸様、あれは何でしょう?」
カブトは木にもたれかかっている人形…のような凛音を見つけた。
大「あら…人形…よね?何か妙にリアルね…?」
いや、生きてるから。
そんな大蛇丸はさらにとんでもないことを言い出した。
大「…持ち帰ろうかしら」
兜「大蛇丸様、いくら何でも危ないですよ…」
とはいいつつも何気に興味があるらしい。
色々な方向から見ている。
ちなみに凛音は爆睡中なのでこんな事になっているとは全く気づいていない。
そんな訳で森に捨てられていたリアルアンティークドールを大蛇丸は持ち帰った。
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