shadow in the dark


□アルバイト
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《いや〜、やっぱりこの遊園地はお化け屋敷がメインなだけあって怖かったですねー!!》
朝、リビングでテレビを見ていたらオープンしたばっかりの遊園地の特集をやっていた。
《わたしもこんなに売れるとは正直思っていなかったんですよねー…そんな訳でお化け屋敷のスタッフを募集中です》
人の良さそうな太ったおっさんが結構高い時給を書いたプラカードを表示した瞬間
角「これだ!
『いつから居たんだ…っていうか隣でいきなり大声出すな、マジで』
角「これに全員で参加すれば儲かるぞ!」
『ダメだ、金の亡者が更に進化して手のつけようが無くなった』
角都の大声にみんなが集まる。
飛「角都、どーしたよ」
角「早速今日からバイトするぞ!」
泥「何のバイト…ってお化け屋敷!?」
蠍「まあたまにはいいじゃねーか、人の恐ろしそうな顔が見れるんだしな…クククッ…」
泥「旦那が何か企んでるぞ!うん!」
痛「おー、おもしろそーじゃねーか!」
小「………(どうでもいいわ)」
絶「結構高いねー…」
「ダカラ角都ガ食イツイタンダロ」
鳶「まあいいんじゃないッスか?凛音はどう思います?」
『…別にいいんじゃないか?』
飛「そう言えばコイツ本物だったな〜、ゲハハハッ!」
『殺すぞ』
早速角都が電話すると
《面接無しなんでもう今すぐにでも来て下さい》
角「わかりました、失礼します」
ガチャ
振り返ってみんなの方を見る角都の顔はマスクをしていてもわかる位、気味の悪い笑顔を浮かべていた。
飛「角都が怖えぇ!!」
角「早速行くぞ」
ちなみにさすがにダメだと思ったのか、鬼鮫とゼツはアジトで待つことになった。
鮫「私が行けば確実に気絶者出るんで…」
絶「俺達モダ」
「ぐいぐい引っ張られたくないしね」





-問題の遊園地-
さっきテレビに出ていた人の良さそうな太ったおっさんが開園前で人が沢山並んでいる正門の前に居た。
暁マントのかわりに私服で来ているメンバーを一通り見ると満足そうに頷いて言った。
「それでは行きます。それにしてもあのテレビで宣伝した割にはあまり来ません」
それはそうだろう、と凛音が思う。
(幽霊役を進んで受けるなんて暁ぐらいしかないだろうな…)
「ところで」
おっさんが凛音を向いて腰をかがめて言う。
「そこのお嬢ちゃん、いくちゅ?」
(何だ、コイツ…おちょくってんのか、クソが…)
『…116歳』
普段の声でも恐ろしいイメージなのに更に低い声になっている。
「そ、そうですか〜…」
『これ以上からかったら…お前の命の保証はできないぞ…』
脅し文句が本物に聞こえたらしいおっさんはさっさとスタッフルームに案内すると逃げた。
角「あれが園長らしいがな…」
泥「ヤバいじゃねーか、うん」
鳶「ま、凛音は悪くないッスからねー…」
『…さっさと行くぞ』
ガチャ
スタッフルームに居たのは
大「疲れたわ〜…」
佐「…さっきからうるせーな」
兜「サスケ君も手伝って下さいよ!」
何故かくつろぎすぎている大蛇丸とサスケ、それをうちわで扇いでいるカブトが居た。
角「お前ら…何で居る…」
あんなに気味の悪い笑顔を浮かべていた角都がげっそりしながら言う。
大「あら暁じゃない…ってあなたは!」
凛音の姿を認めるや否や後ずさる。
兜「昨日の動く人形!」
佐「呪われた人形!」
『上等だ、お前ら全員表に出ろ…三途の川の向こうまで一気に意識をフライアウェイさせてやる』
さっきと同じように低い声で言う。
『さっきの園長の件でも相当頭に来てるからな…今なら内臓全部引きずり出してミイラ化させるサービス実施中だ』
帯(相当頭に来てるな…さすがにとめるか…)
鳶「凛音、ストップ。こんな奴ら殺しても意味無いでしょ?」
大「何ですって〜?!」
兜「大蛇丸様、落ち着いて下さい」
『む………わかった』
泥「(暴走止まった!)…トビ、お前何気に見直した、うん」
鳶「今までどんな目で見てたンスか…」
大「ちょっと待ちなさい。あなた…暁なの…?」
佐「いや、まs」
『そうだが?』
佐「は?!イタチは何処に」
『お前の後ろ』
鼬「サスケ〜!!会いたかったぞ、俺の心のよりどころ〜!!」
イタチはサスケを後ろから羽交い締めしている。
…イタチ、それは愛情表現になっていないぞ。
佐「離せ!!」
(サスケは犠牲になったのだ…)
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