shadow in the dark


□夏の夜中のホラー祭り
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痛「なあなあ!夏と言えばなーんだ?!」
飛「スイカ!」
泥「アイス、うん!」
蠍「芸術」
泥「旦那、それは秋だ、うん…」
鮫「七夕」
『…もう過ぎてるぞ?』
角「金」
鼬「団子とサスケ」
絶「闇鍋」
「海ダロ」
小「折り紙」
泥「花火もだ、うん!」
痛「それはお前らが常に欲しがってるだけだろーが!違うだろ、もっと他のがあるだろ!?」
『…怪談か?』
痛「正解!さすが凛音、本物なのにすぐには出てこなかったけど!」
『さてと、お前の口から臓器を取り出してやるから自分の姿を鏡で見て白目をむいて絶命するがいい』
痛「すんませんでしたッ!」
スライディング土下座を繰り出したペインの頭をグリグリと踵で踏みにじりながら
『ふむ…面白いな…話してみろ』
痛「もごう、もごもごご、ぶべ!(これで、どうやって、ぶべ!)」
最後のぶべ!は凛音がさらに頭をガン、と蹴ったから出た悲鳴である。
『話せないのか?使えんリーダーだな…』
ようやく離した凛音の姿を見て暁メンバーは思った。
(((((((((コイツには絶対逆らいたくねー…)))))))))
痛「だってさ、どうやって話すんだよ、あんな状態で!」
『それぐらいできるだろう?自称神なリーダーなら』
痛「う…?今日やりたいのはな、百話怪談だ」
『…そんなにやりたいんだったら一人かくれんぼでもやってろ。わたしだったら…墓地にでも肝試しにいった方がいいが』
※百話怪談:順番に怪談を話していき、九十九話を話し終わると怪奇現象が起こる。
この時に一人でもしっかり手を繋いでいなければ恐ろしいことが起こる(らしい)。
※一人かくれんぼ:人形とかくれんぼをしている間に怪奇現象が起こる。
実際は自分で自分を呪うことと同じ(らしい)。
泥「オイラも肝試しの方がいい、うん」
飛「俺も〜」
結局ペインについていくメンバーはいなかった。
痛「ちょ…酷ッ!!」
『まあどちらも恐ろしいからな…』
「俺は廃病院がいい…」
『あぁ、わかった、廃病院にしよう』
どちらにせよ、霊に取り憑かれそうな人物が数人いるのでどうせなら廃病院ツアーの方をおすすめした。
『…とはいっても』
本当に行くことになったので最後に忠告する。
『まず、霊は暗い気持ちに…例えばあんな風に落ち込んでいたら取り憑こうとするから気をつけろ』
凛音の視線の先には部屋の端っこでうずくまってのの字を書いているペインがいた。
『次に…わたしはあくまで本物だからどうやら禍々しいオーラが出ているらしく霊が近寄って来ない』
泥「マジで?!」
『だが…お前らはわからないからな…気をつけろ』
飛「怖ぁ!」
『まあ、霊が近寄ってきたら…何となくわかるだろうから…歌うなり大声を出すなりすれば霊は逃げる。それに…お前らは精神を鍛えてチャクラ出してるから…よっぽどじゃないと取り憑かれないだろうな…』
鮫「良かったですね〜…」
鼬「お前の場合は顔を見たら逃げると思うがな…」
角「それ以前に…霊が逃げる前に人が逃げるだろうな
絶「それは言えてるね」
「幽霊ッテ食ベレルノカ?」
『それの前に実体すらないぞ。っていうかいい加減に立ち直れ』
痛「…わかった」
泥「早くない?」
『…お前らな』
凛音は段々心配になってきたので少し脅すことにした。
『…そもそも幽霊ってどういう奴だと思う?』
泥「うーん?」
蠍「わかんね」
『魂は肉体の死を迎えたら…普通あの世に行ってこっちにはまた新しく命を迎える筈なんだ』
小「…え?」
『魂自体この世に残ったら…新しく命を迎えることができないどころか…時間が経つと消滅する』
「「「「!!」」」」
『まあヴァンパイアはやり残したものを早くやり遂げる為にそれももどかしくって一気にまたこの世に戻ってきた魂なんだが…話を戻そう』
少しだけヴァンパイアについてふれた後また話を戻す。
『はっきり言うと…こういうのに参加するからには…その魂達にこんなところに居ても意味ないからさっさとあの世に行って来いって伝えてやりたい』
痛「つまり…凛音はそいつらを成仏させてやりたい…ってことか?」
『まあ簡単に言うと、な。可愛そうだろ?』
鼬「お前…案外優しかったんだな…」
『案外って何だ、案外って。わたしもそうだったってことだからな…』
自分の前世がわからなければそんなこともわからない筈なのに知っている自分がいることに気づいたと同時にその廃病院に着いた。
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