It's impossible!!√O

□let's shopping!
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「顔真っ赤だったのに熱は無いって何なんスか?」
『だから何でもないって言ってるじゃないですか!!』
熱は、なかった。
でも顔は赤かったらしいし、わたし自身も身体が熱かった。
『きっと……お風呂上がったばっかりで体温が上昇してただけです』
「……さっきからなんでそんなに距離置いてムスッとしてるんすか?」
『こちらの事情というか……その……』
「あ、もしかして!さっきの男湯の会話聞いてたとか!?」
『っ!?』
かあぁぁぁっ、と顔に熱が集まる。
「あ〜……うん、うん、なるほどなあ?」
『……ちっ』
「今舌打ちしました!?」
『……してません』
「ま、僕は気にしませんけどねー」
『だから舌打ちなんてしてないです!』
「いや、そうじゃなくて……胸が小さくたって気にしないってことッスよ?」
『なっ、に馬鹿なこと……!』
「あははっ、來さん顔真っ赤だ〜!もしかしてさっきのもこういうことッスか?」
『違います!』
「(こいつ面白い反応ばっかり返してくる……煽ってくるのは天然か?)」
『先輩って意地悪なんですね……』
「それは今に始まったことじゃ……ん!?」
『ほう、なるほど……今に始まったことじゃないと?』
「そ、そんなんじゃないんスよ!?いじめたいとかそんなんじゃなくて……!」
『つまりわたしもいじめたいと……?』
「ちょ……?!」
『そうですか……随分といい趣味してるんですね』
目に涙がうっすら溜まっている。
「(やばい……さすがにやりすぎたか?)だから……「戻ったぞー」!」
リーダーが帰ってきた。
『あ、リーダー……どこ行ってたんですか?』
パッと涙を拭っていつも通りの表情を向ける。
人前では笑顔以外を見せたくはない。
馬鹿にされるのが落ちだ。
「あ、あぁ……みんなで酒を飲もうということで酒を……」
『え、でも未成年者結構居ますよ?』
「オレ達はS級犯罪者なんだぞ?全員飲むのは当たり前だ」
『はあ……』
「一緒に呑みましょ?」
『……先輩のお隣なら』
「おーおー、随分信用されてるな」
『!別に、リーダーのことを信用してない訳じゃ……!』
「いいんスよ、オレの方がいいんスよねー♡」
驚いて目を何度かしばたかせた。
だって、その言い方じゃ。
『わっ、わたし別に、先輩のこと、そんな意味で好きとか、そんなんじゃないですよ……!』
「そんな意味って?どんな意味?」
『あっ、いや、先輩わざとですよね!?あんまりそういうこと言うとわたし、本気にしますよ!?』
「へー?僕のこと散々からかっといて?來さんはそういうこと言うんスか?へー?」
『なっ、も、先輩のバカ!』
「やだ、照れちゃってー♡かーわーいーいー♡」
『せ、先輩まだ素面なんですよね!?』
「あはは、素面ッスよぉ?」
『もっ……もう……もう……!先輩のバカぁぁあ!』
「(……あれ、これってマダラの奴、來のこと……もしかして……?)」
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