It's impossible!!√O

□let's shopping!
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「……意外と飲めるタイプなんスか?」
『いえ、弱いですよ』
「弱いっていう割にお前全然顔赤くねえけど」
『顔に出にくいだけです。あとゆっくり時間かけて呑んでるんですけど割と酔い始めてますよ』
「ほんとかよ……」
『ほんとですほんとです』
「酔い潰れちゃう前に休んで下さいね」
『大丈夫ですよ、酔い潰れて失態晒すぐらいなら介錯頼んで切腹しますんで』
「そんなに!?」
『そんだけになったらもう何しでかすか……前例は嫌と言うほど見ていますから、誰かに迷惑が及んでしまったらそれこそ……』
「まじめだなお前」
『優等生ぶってるくせに勉強はできないっていう典型的な根暗ですよ』
「そこまで言ってねえよ!?」
「來さんたまにめっちゃネガティブになるんスよ」
『ふと現実を直視しちゃうんですよ』
「リアリストをネガティブと言わないで下さい」
『うー、先輩』
「ん?眠いんスか?」
『自分これでも23時以降起きていられない病気なんで』
なんて健康的な病気なの。
オレ三時間ぐらい寝たら目覚めちゃうんでちょっと羨ましいなあ」
「(歳のせいなんじゃねえのそれ)」
「かなり前からこんな感じなんで別に歳のせいとかじゃありませんよ」
「人の心を読むな!」
『先輩』
ぽすっ、と腕に寄り掛かるように來が頭を寄せた。
「うぇっ!?」
『……うー……』
「寝かけてねえ?」
『ちょっと、寝ます……』
「こ、こら!ちゃんと布団に戻って寝て下さい!」
『うー……』
「あー……もう……!」
トビは來を横抱きにした。
「おーそのままお持ち帰りかー?」
「な訳無いでしょ……」
苦笑いを溢しながらオビトは來を布団まで連れていった。
「……來に変なことしてないでしょうね」
「小南さんまで!?ちょっ、そんなに僕信用無いッスか……?」
「(¬_¬)……。」
「その目やめて下さい」
『んうー……』
「うわ、完全に寝ちゃってるよ……こうなったら離してくれないだろうなあ」
「なんでそんなこと知ってるのかしらね?」
「あ、いや!いや、ほんと、そういうのじゃなくて……だからその目やめて!?」
『先輩』
「あ、起きた?」
『先輩の匂い、好きです……落ち着く……』
「っ!?!?」
『すぷー……くぴー……』
「……さて、 辞 世 の 句 は ?
「待て待て待て待て」
『んにゅう』
「とりあえず落ち着いて下さい。……オレが何かすると思います?まず」
「あなたのような外道野郎のことなんてわかるはずないでしょ」
「あは、またずいぶんと酷い言われようですね……まあいいや、オレは別に手を出そうとは思わないんで安心して下さい」
「どうかしら……気まぐれなところだってあるじゃない」
「小南さんこそ知ったような口を利きますね?」
『喧嘩、しない、で……』
「「!」」
『喧嘩……良くな、い……』
「……不安にさせてしまったかしら……」
「僕が一番一緒にいるのに、まだ、來さんのこと、全然知りません」
「長くなりそうね」
「……ほんとに、オレのこと信頼してくれてるの?」
『……くぎゅう……』
「じゃあもうわたしも寝るから。おやすみなさい」
「あ、はい、おやすみなさい」
パタン
「……もしかして起きてる?」
『……、バレました?』
「やっぱり……」
『いやあ、実際半分寝てたんですけどね。……喧嘩、してました?』
「喧嘩というか……釘を刺しただけよ」
『あ、いや、ほんと、喧嘩はダメですよ。……でも本音をぶつけるのは大切ですね』
「來」
『?』
「あなた、トビのことが好き?」
『はい。……あ、いや、うん、えっと、その、……ほんの少しだけ、……(これは、恋愛的なそれも入った、好きって感じなのか)わりと、好きな方、です』
「そう……」
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