It's impossible!!√O

□a trespasser.
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みんなが行ってしまってから自室に戻って少し考えを整理してみた。
わたしだって暁は助けたかった。
実際わたしの考え通り、このまま行けば木の葉と衝突しない……つまり原作の話はなかったことになる。
しかしこれは本当にいいことなのか。
まあそんなこと言ったらナルトSDとかもダメになるから別に大丈夫なことなんだろうけど。
だとしてもわたしや真はどうなってしまうのだろう。
原作には出てこない、というか出てきてはいけないはずなのだ。
あ、だとするとパラドックスが発生するよな?
いや、パラドックスが発生してしまうとすればわたしはいない。
しかし今わたしは存在している。
ということはパラドックスは発生していない。
もしかして同じ時間軸の別世界とかそういう……?
うん、まあ……多分、おおかたそういうことになるんだろう。
まさかとは思うけどわたしってあっちの世界でいなかったことになってるのかもしれない。
だとすれば真はわたしのことを覚えていないのか?
……でもわたしだって原作忘れてたけどオビトの名前聞いたら思い出したし……真だってわたしの顔見たら思い出してくれる……よね……?
†あぁ、これが本当の孤独ってやつか†
いや、でもそれなら事実上の消失を果たせたならわたしの最大の願いは、祈りは届いたことになる。やった!
もし、違うならそれはこの世界……"NARUTO"原作との平行世界があるように、わたし達のいた世界にも実は平行世界があって、変わらない生活を送っているわたしが存在するのかもしれない。
もしくは、いくつもある未来のうちの一つだとか……可能性は絞りきれないな。
不意にトントンと扉が叩かれた。
誰だろう、こんな時間に。
まあ侵入者だったらこんな律儀なことしないだろう。
ひょいと開ければ真が居た。
『!!』
「……あれ?」
いやあれ?じゃねぇよ、何で居んの。
「すみませんがここ……暁のアジトですよn『ごめん!』ぐふ!」
すまん。
今わたしは真の味方にはなれないと思う。
こんなことした時点で姉失格だ。
よいしょ、と担ぎ上げる。
……デジャヴ?
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