短編集
□妹、強し…
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「みーやじせーんぱいっ!」
「あ?」
振り向くと、一人の少女が。
「だからおまー、来るなっつたろ…。」
「え、だって清志が弁当忘れるから。」
困ったような顔の宮地にサラッと返す少女。
「宮地さん、その子誰っすか?」
興味津々に近づいてきた高尾。
「清志の妹です!!」
「宮地さんの?!」
ちょっと驚いた高尾。
「そ、清志も宮地先輩って呼ばれるんだね。」
「たりめーだろ。」
「私も宮地先輩。」
「妹ちゃん何年生?」
「中3です。」
「3年同士じゃん!」
「そうなんすよ!」
二人で何故か盛り上がっていた。
「宮地さん、結構怖がられてるぜ?後輩に。」
「おい、高尾…、」
「あ、やっぱりですかー。」
怒り気味の宮地を遮ってしゃべりだす。