短編集
□モテる彼の一日
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〜朝練後〜
「あー、終わったー!」
「宮地ー、呼ばれてんぞ!」
「あ?誰?」
「5組の菜島さんだ。」
「えー、宮地さん告られるんじゃないっすか?」
「(朝2度目とかやめてほしいわ…)」
高尾の茶化しも憂鬱な宮地。
ありがと、と木村に伝えて体育館から出る。
そこには、…えーと、、菜島さんがいた。
「えっと?」
「私…、宮地君のこと好きで…、あの、宮地君て、好きな人とかいるの?」
「…、今はいないけど。でも、そういうのあんま興味ねぇから。」
「そっか。うん、ごめん。でさ、好きなタイプとかってある?」
「(早く教室に行かせてくれ…!)んー、守ってあげたくなるような子?」
「!!へぇ!あ、ありがと、じゃぁ…」
そのまま、その子は行ってしまった。