黒子のバスケ 長編原作

□第5Q  伊達じゃないですよ
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今日は海常高校と練習試合の日


『ねぇ…火神は寝てないの?』

横にいる火神を見上げると目の下にはくっきりとクマができている

「火神君、いつにも増して悪いです。目つき…」

「るせー。ちょっとテンション上がりすぎて寝れなかっただけだ」

『遠足前の小学生だね〜』


「んだと!!?」


黒子がまぁまぁと火神を落ち着かせようとする



「どもっス。今日は皆さんよろしくっス」




「「「黄瀬…!!」」」



広いんでお迎えあがりました。の理由で来てくれたらしい






「黒子っち達があんなアッサリフるから…毎晩枕を濡らしてんスよも〜…
女の子にもフラれたことないんスよ〜?」

そう言った後、黄瀬は涙を流しながら黒子と梨奈を見た


「…サラッとイヤミ言うのやめてもらえますか」



黄瀬は火神を見る




「だから黒子っち達にあそこまで言わせるキミには…ちょって興味あるんス。
"キセキの世代”なんて呼び名に別にこだわりとかはないスけど…あれだけハッキリケンカ売られちゃあね…
オレもそこまで人間できてないんで…悪いけど本気でツブすっスよ」



「ったりめーだ!」


気合いが入った声で言い返した。





そして体育館に着く…





体育館の中を見て誠凛メンバーは目を見開いた。体育館は半分に区切られていて、片面のコートでは基礎練習やらなんやらで…今から練習試合をするコートは年季がはいっている。





「ああ、来たか。今日はこっちだけでやってもらえるかな」






海常の監督、武内が声をかけてきた


「こちらこそよろしくお願いします。…で、あの…これは…?」


「見たままだよ。今日の試合、ウチは軽い調整のつもりだが…出ない部員に見学させるには学ぶものがなさすぎてね。無駄をなくすため、他の部員達には普段通り練習してもらってるよ。
だが調整とは言ってもウチのレギュラーのだ。トリプルスコアなどにならないように頼むよ」


その言葉でリコは怒りでプルプルと震えていた。誠凛メンバーも同じで






「(ナメやがって…つまりは"練習の片手間に相手してやる"ってことかよ…)」




『(バカにし過ぎじゃないの??)』


しかも武内監とk…もういいわ武内で、武内は黄瀬を出さないつもりらしい、ユニフォームを着るのを止めている。
各が違うだのなんだの最終的には試合にならないんだって♪あの餅顔何言ってくれてんだ?ん?


『・・・』

私の怒りに感づいたのか黄瀬が慌てる



「あの人ギャフンと言わせてくれればたぶんオレ出してもらえるし!
オレがワガママ言ってもいいスけど…オレを引きずり出すこともできないようじゃ…"キセキの世代"倒すとか言う資格もないしね」



なんか黄瀬の癖に一理ある事を言ったのが癪に障ったので肩パンをしてやった。そして更衣室に案内された誠凛メンバーはそこへと向かう


更衣室へ向かおうとする途中、黒子が黄瀬を呼び止めて、リコが武内を呼び止める


「アップはしといて下さい。出番待つとかないんで…」



「あの…スミマセン。調整とかそーゆーのはちょっとムリかと…」




「「そんなヨユーはすぐなくなると思いますよ」」






「なんだと?」






『普通に考えてそうでしょ?自分達が最強とか思っちゃってるんですか?負けた時はよっぽど恥ずかしいですねー』

最後に梨奈が笑顔で餅顔に言った言葉は笑顔の裏腹に殺気が混ざっていた。餅顔はその恐怖に半歩後ろに下がった
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