黒子のバスケ 長編原作
□第2Q 月曜朝8:40分の屋上ね!
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そして次の日
ザワザワと教室がなにやら騒がしい
「なんだ騒がしいな」
火神が教室に入るとクラスの皆が窓から体を乗り出して外を見ている
「……ハッ!」
火神も気になり開いている窓から外のグランドをみた。
グランドには運動場で線を引く白い粉で”日本一にします。”とかかれていた。
『あ、おはよう火神』
「おう、お前もみたか?」
グランドに指を軽く差す
『みたよ、これもありだよね』
チラリとテツヤを見れば肘には少し粉がついていた
しかし重大なミスで名前がない。校庭の文字は軽く七不思議になるだろう。
予鈴のチャイムが鳴り、それぞれ自分達の席に戻った
私も何かしようかな♪
今日の最後の六限目の時間は全校生徒HRだ。しかし有り得ない事件を巻き起こそうとしている 梨奈は今、
『運動場now』
先生にはトイレと言い訳をして現在運動場。校舎から一番離れて、平行側に立ち、校舎のほうに向いてマイクに叫んだ
さぁ、マイクも音入ってるし…、OKかな。
『全員グランドに注目ー!!!!』
すると窓がガラガラと開いていく。マイクの音はかなり大きかったが気にせずに続けた
「なんだー?!」「おい!またバスケ部っぽいぞ!」「今回は・・・女子だぞ!!」
「誰だー!授業中に!」
『1ーB 藍沢 梨奈 !』
もう一回大きく息を吸う
『誠凛のマネージャーとして全力を尽くす事!!それと・・・"キセキの世代"を倒して泣き顔を拝みます!!』
私の声が運動場に木霊する、そしてその音も風とともに鳴りやむ
「梨奈ちゃんもなかなかやるわね」
リコはこの方法もアリだとまた思った
「うぉ・・・おい、黒子・・・アイツ何処に行ったかと思ったら、・・・おもしれー目標だな」
「なんとなく察しはついていましたが・・・こう来るとは思いませんでした。」
よし、と呟いた梨奈は満足そうにマイクを持って教室に帰ろうとしたが・・・
ピ-ンポーンパ-ンポーン
「藍沢梨奈さん藍沢梨奈さん。至急職員室に来てください」
ピーンポーンパーンポーン
まぁ、こうなりますよね――。
そのあと私は担任にも注意をされ、校長先生にも軽く怒られてしまった。