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□貴方に溺れて4
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「服どうしよう」
次の日の朝私は服をベットの上に広げて仁王立ちしていた



――私の中では…デート…だけど
遙の中では違う
あーもうなんで誘った遙!!江ちゃんにしてよ!!
こんなの初めてでどうしていいか分かんない


「どうしよう…
遙と2人…」
そう呟いて2人だけで並んで歩いている所を想像してみる



――…不釣り合い
遙細いな嫌私が太いだけかまだ遙より体重多いし…
あー現実!!
私が遙の彼女なんかと思われたら遙に悪いよ…


「よし決めた!!」
私はある服を選んだ





・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「やっほー遙」


「よし行こう」


「早いっ!!そんなに楽しみなのね」
既に到着していた遙私を見るなり直ぐに動き出す



「お願いします」
遙はチケットを係の人に見せる
そしてそれを見て私達を確認する従業員



「はいありがとうございます
カップルの方ですね
どうぞ当水族館を思う存分お楽しみ下さいませ!!」
私達は従業員さんに見送られて中へと入っていく



「よっし今日は遙の誕生日だしいっぱい楽しもうね」


「…帽子被るのか?」
中に入って直ぐに帽子を被る私をジッと見て言う遙
結局今日の服はTシャツにパーカー、7分丈のズボンと男の子でも着れそうな服にした
そして入館チェックを過ぎるまではいつもの様に長い髪ををおろしていたが
中に入ると髪を全部帽子の中に入れて帽子を被る
これで少しでも男友達に見れたらとの私の考え



「今日は動きやすい格好にしてみました」


「そうか…」
遙がちょっとショックそうな顔をした気がした
でも遙はすぐいつも通りになり2人で水族館を満喫することになっ



それからゆっくりと水族館を見て周る
私達には会話は少ない
それほど私達は幻想的な水族館に目を奪われていたのだ


「ここでこのゾーンは終わりかー
次は…あっショーがもうすぐ始まる!!
見たい!!行こう遙?」


「ああ」
私達はイルカショーやアシカショーを小学生のようにずっと興奮気味で見ていた



「それではこれでショーの方を終了します
今日登場したイルカやアザラシのグッズは当館売店で販売しております
是非お立ち寄りください」
その挨拶とともに多くの観客は売店へと足を向ける



「すっごく楽しかったね!!」


「ああ面白かった」
2人共満足そうに笑う



「じゃあ私達も波に乗って何かお土産でも買いに行こうか」
水族館の宣伝に乗せられ売店へと向かう
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