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□俺達の関係。【R-18】
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「はぁ〜緊張したね〜」


「情けねえ声出してんじゃねえよ」
短い会談を終え俺達3人は玉座の間を後にする



「だって陛下と直接話したんだよ?
それに俺は姫様とも話すの初めてだったし…」


「姫様な…」
真琴の言葉とさっき見た俺達の知らない姫を思い出す



「思ってたのと違った」


「うん…知ってるちょっと姫様と違ったね」
遙の言葉に真琴は苦笑いを返す



「あれが素なのかもな」


「そうなのかな…」


「どうだろうな
これから話していけば分かんだろ」


「そうだといいけど…」
人の性格なんざ一回で分かるわけがない
それにいくら誰にでも隔て無く接するっていっても姫様は姫様王族だ
少しの性格の捻じれぐらいあるだろ
でも真琴は俺の言葉にも不安を隠せそうにない



「なんだよ嫌になったか?
だったら始まる前に辞めろよな」


「凛も辞めても構わない
俺1人で大丈夫だ」


「はあ!?何言ってんだよ遙!!
辞めるわけねえだろ!!
それに俺だって一人でも大丈夫だっつーの!!」


「ふんっ」


「おっ俺だって辞めないからね!!
こんな機会逃せないよ!!」


「なんだよ逆玉の輿狙ってんのか真琴」
珍しく対抗してきた真琴に凛が真琴に問う



「ちっ違うよ!!
俺は純粋に姫様のことがずっと…
凛だってこんな計画毛嫌いしそうなのにどうして参加したのさ」


「…お前と一緒だよ
本当ならこんなバカみたいな近づき方したくもねえけど
他の奴にやられるより断然マシだ
おい遙はなんで参加したんだよ
お前が一番こう言うの興味無さそうに見えるけど」


「2人と同じ理由だ」
凛の問に遙はいつも通り表情を変えずにそう答えた



「へえ…遙が姫様をね
水以外にも興味あったんだな」


「人を水好きの変態みたいな言い方するな」


「いやそうだろ」


「ごめん遙それはかばえ無いよ…」


「何!?」
凛と真琴の反応に遙は珍しく動揺する



「でもまあ理由が3人とも一緒なら結果がどうなろうと恨みっこ無しだ」


「そうだね」


「2人には絶対渡さない」


「てめえ遙!!人が円満に話し進めてやったのによ!!
俺だってお前らに渡すかよ!!」


「凛も自分で円満って言ってるそばから!!」


「絶対に負けねえからな」


「負けない」


「もー二人とも!!」
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