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□第三章 生活
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斉藤「ここがお前の部屋だ」
ある部屋に通された奈那
ナナ「えっここですか?」
通された部屋はいたって普通の部屋だった
牢屋などに入れられると思っていた奈ナナは驚いた
斉藤「牢屋に入れられるとでも思ったか?」
思っていたことを当てられまたドキッとしてしまうナナ
斉藤「まずは着替えをしろ。それから好きに過ごせ。と言ってもこの部屋から自由に出ることは許されんがな」
そう言って斉藤は部屋を出た
・・・・・
1人残されたナナ
最低限の物が置かれたガランとした部屋
物音1つしないほど静かだ
ナナ「…着替えよう」
部屋を見渡した後奈那は用意された男物の着物に袖を通した
着物を着終えて姿見の前にたつ
そこには薄いオレンジ色の着物に灰色の袴、長い黒髪を一つに束ねた格好は男のナナが写っていた
ナナ「さっきの黒の着物よりはいいかな」
男装しているにもかかわらずこっちの方がいいと思ってしまい少し笑ってしまった
着替えたあと部屋の出口を見た
障子に姿をも写っていないが外に斉藤がいるのが分かった
決まりの通り見張られている
ナナ「ふう…」
ため息を1つ漏らし静かに倒れこむ
ナナ「疲れた…」
ナナは目をつぶり今までのことを思い出し整理をする