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□第五章 束の間の幸せ
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平助「ふ〜あ」


左之「デカいあくびだな
まさに春眠暁を覚えずってか」


ナナ「春らしく暖かくなって来ましたからね」
午前に巡察の無い平助と左之がナナの元にやって来た
そして3人はナナの部屋の前でひなたごっこをしていた



平助「あー冬は寒いし夏は熱いし
ずっと春だったらいいのによー」


左之「何ガキみたいなどうにもならない事言ってんだよ」


平助「ガキじゃねえし!!大人だっつーの!!」


左之「大人ってのは四季を楽しむんだよ
だから年中色んな行事があるだろう」


平助「別に春だけでも楽しめるし!!
例えば…ほらあれとか!!」
庭を見渡しある物を見つけると嬉しそうにそれを指さした



ナナ「桜ですか?」


平助「そう!!春と言えば桜だろ!!」


左之「まあ春の風物詩だな桜は」


平助「だろ!!てかあの桜もう満開になりそうだな!!」


ナナ「本当ですね今の7部咲きでも綺麗ですけど
満開になったらもっと綺麗でしょうね」


左之「ああそうだな
楽しみだな」


ナナ「はい」


平助「…うんよしっ決めた!!」
ジッとナナの笑う横顔を見つめた後
平助は勢い良く立ち上がった



左之「どうしたんだよ急に」


平助「花見!!花見しようぜ!!」


ナナ「花見…ですか?」


平助「おう!!
こんな立派な桜があるんだし花見しないと勿体ねえだろ!?」


左之「いいんじゃないか
ただ花見をするには鬼門を突破しないといけないがな」


平助「うっ…それって土方さんだよな…
いやっ土方さんだって花見したいはずだ大丈夫!!」


左之「どうだろうな
まあ頑張れよ平助」


平助「おうよっ!!」
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