*main4-1

□HARUKA end
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遙に告白されてからと言うものの遙は私に張り付くようになっていた
授業や練習以外の時は常に私の隣にいて隙あらば手を繋いでくる
それを見られたりからかわれるのが恥かしくて
2人で人の居ないところへと消えるようにしていた
そして今このお昼休みも



「あのさ…遙」


「なんだ」


「私に張り付くの止めない?」


「翼がいつでも返事できるように一緒にいるんだ」


「うっ…でも手を繋ぐ必要性はないと思うんだけど」


「それは俺が繋ぎたいから」


「そんな事真剣な顔で言わないでよ…恥ずかしいから」


「本当の事だ」
その言葉で更に顔が赤くなる



「ねぇ遙」


「なんだ」


「返事…しようと思うんだけどさ
こう言うのってなんて言えばいいのかな」


「思うことを言えばいい」


「遙に思うこと多すぎて困るんだけどな…」
遙に告白され色々考えた
考えていたら私の中は遙でいっぱいになっていた



「じゃあ俺の質問に答えろ」
遙は私の目の前に移動する
そして私達は見つめ合う



「俺の事好きか」


「うん…好き」


「付き合ってくれるか」


「…はい」
私は遙に見つめられながら遙の言葉に短くも答えていく
本当の気持ちを



「それだけで十分だ」


「簡単過ぎでしょ」


「それでいい
それが聞きたかったから」


「そっか」
遙が笑うから私もつられて笑う



「翼好きだ」


「…私も好きだよ」


「じゃあキスしていいか?」


「…ダメ」


「したい」


「ダメ」


「したい」


「ダメ」


「したい」


「…遙の家でならいいよ」


「!?今直ぐ帰ろう!!」


「何言ってるの!!まだ午後の授業も部活もあるでしょ!!」
絶望したように落ち込む遙



「そんなに落ち込むことではないと思うけど…」
苦笑いしながら言うも落ち込んでいる遙には届かない



「じゃあ今はこれで我慢して」
ギュッと遙に抱きつく



「これじゃダメですか?」


「…我慢する」
遙も腕をまわして抱きしめ返してくれる
そして遙はもう一度言ってくれた
あの言葉を



「好きだ翼」











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