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□貴方に溺れて6
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「みなさん大会のDVD手に入れてきましたよ!!」
夏休みに入り本格的に大会に向けて練習が始まっていた
そしてそのある日江ちゃんが一枚のDVDを皆に見せる



「さすが江ちゃん仕事が早いねー」


「じゃあ早速今日練習終わったらみんなで見ようか」


「遙ちゃん家でいい?」


「俺の家のデッキ壊れたままだ」


「えーそうなのー!?
じゃあ何処で見る?」


「俺の家にしようか
部屋にデッキあるし」


「おおマコちゃん家!!
ねえねえDVD見ながらお菓子パーティしようよ!!」


「いいアイデア渚くん!!」


「じゃあ私買い出し行こうか自転車だし」


「でも真琴の家知らないだろ」


「あっそうだった」


「じゃあ俺が翼と行くよ
自転車なら買い出ししても先に家着くだろうし部屋片付けとくよ」


「よーしじゃあ2人はお菓子と飲み物お願いね!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・





「じゃあ真琴後ろ乗って」
練習が終わると翼と真琴は自転車を取りに駐輪場にいた
そして自転車を取り出すと真琴を後ろに乗るように支持する



「さすがに俺が後ろは…
俺が運転するから翼が後ろ乗りなよ」


「後ろ乗ったこと無いし嫌だよ
それに重いから嫌だ」


「ちゃんと掴んでたら大丈夫だから
それに俺のほうが重いでしょ」


「分かったジャンケンで決めよう!!」


「えっでも」


「いいから!!
最初はグー…ジャンケンホイ!!」


翼はパー真琴はチョキ


「私が負けたから私が前ね」


「えっ!?」


「普通負けたほうがキツいほうでしょ?」
そう言ってニコッとっと笑う彼女
それを見てやられたと思った真琴
ルールを決めてないから
負けようが勝とうが翼が前になると思った
仕方がなく彼女の後ろに乗る真琴



「よしっ行こう!!
ふんっ…んんっ…」


「ほら重たい」
力を入れて漕ぐも自転車はヌルヌルとしか動かない



「大丈…夫っ!!…ほっ!!」
そう言って立ち漕ぎに変える彼女
そうしたらスイスイと動いた



「ほら大丈夫だった!!」


「調子いいな…気をつけてね」





・・・・・・・・・・・・・・・・





「渚の注文した物全部買ったら結構な量になったね」
コンビニから出て荷物を自転車のカゴに入れると満杯になった



「じゃあ今度は俺が前ね」


「えーいいよ」


「じゃあジャンケンで決めよう
最初はグー…ジャンケンホイ」


翼はチョキ真琴はグー


「俺の勝ちだから俺が前ね」


「さっきは負けたほうが前だったじゃん」


「普通勝ったほうが好きな方選べるでしょ」
その真琴の笑顔にやり返されたと思う彼女



「さあ乗って」


「うぅ…」
イヤイヤ彼女は後ろへと乗る



「じゃあ行くよ?」


「ちょっと待って何処掴まれば一番怖くない!?」
少しテンパった状態の彼女



「やっぱり肩かな」


「分かった」
そう言ってガシっと真琴の肩を掴む



「じゃあ行くよ」
真琴はゆっくりとペダルを漕ぎだす



「っ!?ちょっとストップ!!」


「えっ何?」


「めっちゃ怖いんだけど!!絶対落ちるってこれ!!」
初自転車の後ろにテンパる翼
高い所と絶叫系がダメな質です



「大丈夫だって落ちないよ」


「無理!!」


「じゃあ…抱きつくとか?」

ギュッ

「っ!?」
その言葉にすかさず抱きつく翼にビックリする真琴



「いっ行くよ」
早くなる自分の鼓動とそれが伝わりそうなほどギュッと背中に抱きつく翼に
気を取られながらもまたペダルを漕ぎだす



「!!おお怖くない!!」


「そっそれは良かったよ」
真琴に抱きつき安定感が得られ余裕ができた翼と
翼に抱きつかれてテンパる真琴
そんな中2人は真琴の家へと向かった
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