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□貴方に溺れて7
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「それでは文化祭の出し物を決めます
何かアイデアある人は挙手して下さい
ただし面白くないものは却下!!即刻切り捨てる!!」
夏休みも終わり2学期が始まって最初のLHR
教壇で偉そうにチョークを振るうのはクラスの文化祭委員長に自ら立候補した和葉



「おーおーやりたい放題ですな文化祭委員長様は」


「楽しい面白いが正義ですからね和葉は」


「面白いことと言われてもポンポン出るもんじゃないでしょ」


「そうだねーまあありきたりでも楽しいと思うけどなー」


「同人誌の即売会とか楽しいんですけどね
BL限定でお願いしたい」


「それは客層をかなり絞る出し物ですね」


「何言ってるんだよ隠れ腐女子なんていっぱい居るんだよ
3人に1人は腐女子!!
2人に1人は腐女子になれる逸材なんだよ!!」


「逆にそんなに腐女子いたら隠れらんないよ」


「じゃあ100歩譲ってBL意外もおkで」


「そこまで同人誌即売会にこだわらなくても
同人誌ね…
!!ねえほっしゃん私ちょっと面白そうなこと思いついたかも!!」


「おお翼の思い付きは結構なものだからね
ちょい言ってみ」


「それはね…」






・・・・・・・・・・・・・・・・・





「渚と怜のクラスは演劇なんだね」
練習前にみんなでストレッチをしながら文化祭の話をしていた



「どんな劇なの?」


「うちのクラスに演劇部の子が居るんですが
その子が書いたオリジナル劇です」


「へーすごい内容は?」


「昼ドラ思考のドロドロ恋愛劇だよ!!」


「「「 … 」」」
渚から出た言葉に翼、真琴、江は固まってしまう



「演劇部の子がどうしてもと言って聞かなくて…」


「因みに配役はもう決まってたりするの?」


「僕はクリーニング屋さん
怜ちゃんはヒロインの隣の家の旦那さんだよ」


「「「 … 」」」
またも渚の言葉にまたも3人は固まる



「そう…内容は聞かないでおくよ」


「うん見に行くのもちょっと難しそうだね…」


「えー僕頑張るからみんな見に来てよー」


「江ちゃん所は何するの?」
渚に泣き付かれると困るので
翼はすかさず江へと話をふる



「私のところですか?詳しくは決まってませんがバザーです」


「普通ですね」


「いや普通が一番だと思うよ」
真琴は何やら疲れた表情で聡すように言う



「…もしかして真琴先輩のクラスも?」


「うん…ちょっと…」


「えー何やるの!?」
真琴から何やら読み取った怜と面白そうにする渚



「女装男装喫茶」


「それは男子にはキツそうな出し物ですね…」


「いやーまさか通るとは思わなくて」
少し申し訳なさそうに言うのは翼だった



「翼ちゃんのアイデアなの?」


「うん最初は女装喫茶だったんだけど
女子もしないと不公平だって男子のみんなが泣きついてきて男装もすることに」


「へー楽しそうですね!!私絶対行きます!!」


「僕もー!!遙ちゃんとマコちゃんの女装楽しみだね写真撮らないと!!」


「渚写真だけは止めてホントに」
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