溺れる。

□存在
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うちは一体きよにいの何になりたいんやろう。



中1になって、また同じ学校になれたねと喜ぶ彼が見せてくれた世界は眩しくも残酷だった。



「スポーツ推薦狙ってんだ」



そう話してくれたのはもう一年も前のこと。彼が必死にバスケに励んでいる姿は何度も見てきた。



それでも外部からと内部からでは全く違うものだ。



バスケ部のマネージャーになろうにも、人数が足りていると募集しておらず、見学しようにも邪魔だと追い払われる。



近所の小学生とはなんと甘んじた身分だったのだろうか。



ただ憧れだけで追いかけて行くのには限界があるということを知った私は、少しずつ彼のもとから離れるようになった。



バスケのマネージャーでなければしないと決めていたはずの部活にも取り組むようになっていた。




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