科学者の持論
□第陸話
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ビュオオオオオオオオ・・・
冷たいブリザード
積もる雪
一面の、銀世界
「どこだ、ここは・・・」
見渡しても見渡しても、一面の白、白、白!!!!!!!!
「寒い。こういう時は確か・・・寝るんだったな」
覚醒仕切らない頭で導き出したかなり間違ったアブナイ判断を信じ、彼女は眠りに・・・
「就けるか!!!死ぬわ!!!」
就かず、根性で起きた。
「・・・」
気を抜いたらまた寝そうなので、彼女はゆっくりと歩き始める。・・・といっても、右も左も分からないのだが。
「・・・尸魂界では、ないな。
現世か?」
息が凍る。
「・・・しかも、実体化している」
霊体でも義骸でもなく、実体。
それは彼女だけに・・・創造主だけに許された能力。
自分の霊子を、実体化させ、人間とほぼ変わらぬものにする。
何らかの機械がないと、例え隊長格であれできない技だ。
それを、無意識のうちに使っている。
と、いうことは・・・
「ヘタしたら死ぬな。や、まぁもとは霊体だから・・・・・・」
ブツブツと呟きながら、歩くのに飽きたのか後ろうさぎ跳びで動く彼女。
・・・それでも矢張り、寒い。
「・・・・・・これ、霊体でもない限り何も出来なくないか・・・?」
善は急げ。
急がば回れ。
・・・後ろうさぎ跳びで高速回転しながら、彼女は術を解いていく。
「はい、霊絡」
†
人間の微弱な霊圧を辿って行き着いた地は、矢張り見たこともない異郷だった。
「Who are you?」
「・・・・・・」
「Are you OK?」
シュン・・・!!
その国の朝のニュースで、黒髪の幽霊が目撃されたと報道されたとか、されなかったとか・・・・・・・・
(い、いかん。思わず逃げてしまった・・・言葉は分かるのだがな・・・)
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