薔薇には茨

□その女、落下
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〜〜♪〜〜♪



何もないところで虚しく響く歌声。



発信源はローズ。



何故彼女が歌っているのかって?



ことの始まりを知りたいのなら、少し過去を振り返らねば。








時は遡り、神に別れを告げ、門を潜った瞬間、ローズは叫んだ。





「道がないじゃないかあああぁぁぁぁ!!!!」

































ガチャン・・・




神に見送られ、扉を潜ったところまでは、良かった。


だが、ここで問題がひとつ





道が、ない








「あんの野郎・・・次にあったらただじゃ済まさんぞ」




道がないなんて、聞いていない。



強く望まないといけないと言った言葉の真相は、これだったのか・・・と一応納得したローズは怪しく笑った。





「フフン・・・いいよ、歩けば、いいんだろう?」


クツクツと笑みを洩らすローズ。











彼女を見送った神は、突然とんでもない寒気に襲われたとか・・・





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