貴方が、居るから

□捜査
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   「起きなさい!起きるんだ!」


   「・・・」


   「起きろ!」





 パチリ




 目を開ければ、そこには自分を『欠陥品』と呼ぶ彼の気配。


 さっきまで夢を・・・とても優しい夢を見ていた気がしたのだが・・・


 折角の気分が台無しだ。






   「さぁ、腕を出して・・・そう・・・注射の時間だ」


   「・・・」










 ねぇ、夢であった誰かさん


 また、名前を教えてくれる?


 夢ではやっぱり覚えられないよ





 ねぇ、夢で会った誰かさん


 貴方は待っていると言ってくれた。


 だから、それまで・・・


 せめて、それまでは・・・













§


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